殻に篭った少女と向き合い始める物語、その二人の関係性にはまだ名はない。
殻に篭った少女と
向き合い始める物語
その二人の関係性には
まだ名はない
【探偵ものとADVの親和性の高さ】
自ら気になる場所へ赴き証拠集め、
蓄積された証拠や手掛かりから結論を出す。
思考し、ロジックを整え仮説を整える。
その仮説に基づき行動して結果を得る。
それはBAD ENDやGAME OVERが殆ど。
しかし仮定が真実と合致した時の快感。
次々と降りかかってくる事件という謎を
順々に、冷静に、時には大胆に
判断と選択を重ね紐解いていく。
【各キャラクターについて】
※色々と人間関係が複雑すぎるので
気になったキャラのみさっくりと
▶冬子
本当に彼女と向き合えたのだろうか。
彼女は様々な要素を持つ。
>良家(大病院)の娘
>お嬢様学校の不思議な生徒
>妹の部活動仲間
>激動の時代の中で
養子に出された幼気な少女
興味・思いやり・同情など
様々な想いを抱き彼女と接する。
どこか愁う目をしている彼女。
本当に目線を合わせ
心を通じさせることが出来たか。
―否。
玲人も由紀子という偏執を持っていた。
それは事件を解決し、人を救うということ。
六識命の逮捕を持って、ようやく解放された。
心の底から安堵し、笑った彼女を見れていない。
自分の出自に悩むが故に
どこか寂しそうで、
自分が他人のような。
殻を破り青い鳥のように
ようやく羽ばたく準備が出来た矢先、
間宮心爾に拉致されてしまった。
「虚」と「天」で彼女の全てを受け止め、
受け入れ肯定し、向き合いたい。
きっと向き合えると信じている。
▶玲人
やだ、、、声と顔がイケメン…惚れる!
女学院にあんなイケオジが現れたら、
男慣れしていない彼女たちは
内心メロメロだろう(適当)
常に殺された婚約者のためという
執着に囚われてもいるが周囲に優しく、
気配り配慮の出来る良い大人。
▶紫(ゆかり)
ハイスペック昆虫狂いの妹
選択、掃除、料理、全てが完璧。
しかし昆虫大好きなところが、、、
玲人の弱いところ強いところ、
色々な面を尊重して大切に
思ってくれている。
たった二人っきりの家族として
失ってはならない存在。
▶透子
冬子⇔透子の関係への
描写が凄く良かった(語彙力)
冬子ENDもかなり好き。
どうしようもない出自と家庭環境の
自分と冬子を比較し憧れていく。
冬子への偏執。
友情
憧れ
愛
依存
投影
同一化
彼女を求め求め求め、
そして狂っていく。
▶綴子
唯一の癒し要素。
トジ子可愛いよ、トジ子。
小説家でなければ葛城に
殺されなかったかもしれない、、、
彼女の書く小説読んでみたかったな…
▶魚住
いつも頼れる相棒。
風貌通りの豪快さ。
しかし杏子さんの前ではタジタジな
ギャップが良かったです。
▶秋吾
なんだこのエロゲ主人公!?
的なビジュアルにビビった。
和菜さんに尻に敷かれているのが
見ていて面白かったw
魚住と秋吾も合わせて3人の
軍時代→警官時代の過去編めっちゃ見たい。
(あるのかな?教えてエロい人!w)
【だただらと思ったこと】
・狂ったおじさんが沢山で良きでしたw
・一体何度ゲームオーバーとなったことか…
たった一つの選択で大きく結末が異なる。
最終ENDまでこれほど大変だったゲームは無い。
・エロゲの中で一番頭を使った気がする。
小休止時にも謎をひたすらに考えさせられた。
また先が知りたい故に、クリックが止まらなかった。
・非常に考えられ練り込まれた
素晴らしき設定と事件の数々。
多くの選択肢をこれほど綺麗かつ
成り立つように分岐させる構成力。
すごい(小並感)
【最後に】
拙い感想になりますが、
最後まで読んで頂きまして
ありがとうございます。