知らないを識るためのセカイへ。自ら進んで恋をしていこう、心と心を繋げていくために。
知らないを
識るためのセカイへ。
自ら進んで恋をしていこう、
心と心を繋げていくために。
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◆◆◆◆ 目次 ◆◆◆◆
1.澪 √ 感想
2.つかさ√ 〃
3.鏡 √ 〃
4.加奈 √ 〃
5.真紅 √ 〃
6.その他 感想
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※攻略順
澪→つかさ→鏡→加奈→真紅
【初めに】
甘いホットケーキは無いけれど、
濃いブラックコーヒーを飲みながら
感じた心を綴って言葉にしました。
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1.澪√ 感想
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「嘘からいずる正直さ」
あたしと私、
風津ヶ浜と似た同じ様な世界、
鈴さんに間違えられ、
澪(あたし)が連れてこられた。
そして彼女は周囲の皆に、
異なる世界から来たことを
告げずに生活していく。
皆に自分の素性について嘘をつく。
それ故にその他全ての事に対して、
正直で純情に向き合っていく。
それが澪を形作っていく。
悠馬に対して
弁当を作ってあげたり、
授業の出席を気にしたり。
優等生な幼馴染というキャラ。
しかしその背景には、
複雑なものが折り重なっている。
定番でないものから定番つくる、
物語構築の上手さを改めて感じた。
―――
「どこへ居ても繋がれる、
そんな恋にしよう。」
言霊を操る“とおる”によって、
地下室の時計が破壊される。
その結果、
澪の世界への移動が断たれる。
それでも二人は、
お祭りで手に入れた
不思議な指輪を胸に秘め、
水平線を見つめながら祈り続ける。
そして指輪の力で、
ほんの少しでも繋がることが出来るように。
今まで縛られ拘っていた、
“幼馴染”という関係性を超えて。
悠馬と澪、二人だけの関係性へ進歩。
近いようで遠いような、海と空の水平線。
そんな寂しさが滲む物語だった。
二人に残されたのは
繋がっていられるという、
ちょっぴりの希望。
あとは問題を歩み越えていく、
それ続けるだけだと思えば、
前向きな気持ちで向き合えるのかな?
(僕なら結構辛いな…)
そういえば白さんに占ってもらい、
“幼馴染”がある限り―、のくだり
澪が悲しむ気持ちがよく分かった。
―――
「悠馬君、
やるときはやる男」
うん、カッコいいぞ!
たまに難聴なのが玉にキズだが…
自ら鼓膜を突き破り、
言霊を封じたシーンは震えた。
自傷に躊躇が無いのは分かるが、
一瞬で判断し、実行する。
その精神性、とっても尊敬。
(鼓膜は破っても勝手に再生するらしいが…
流石に怖い、僕は実行出来ないな)
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2.つかさ√ 感想
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「ちいさな体に秘められた、
絶対の覚悟と意志の強さ」
肩たたき、
その過去に涙する。
自分を救ってくれた、
おばあちゃんが病気になってしまう。
そんな大切な人を救うために
自分を犠牲にする覚悟を決める。
そんな覚悟を持つ
つかさに惹かれていった。
―――
「働く必要のない世界で、
それでも働く意味」
つかさのいた世界。
普通の人間は働かず、
ロボット等で出来ない高度医療等
に対してのみ特別な人間が働くセカイ。
僕はそんな世界で働く人のことを
とてもとても尊敬する。
働くことは皆を幸せに
出来るかもしれないが、
仕事には責任が伴う。
それでも働く重責に打ち勝ち
労働を提供できる人は素晴らしい。
自分のためではなく、
他人のために自分を犠牲にする。
その尊さが輝く。
改めて働くってことを考えさせられた。
―――
最後に、
2回目のえちちシーン。
対面座位で悠馬の頭に
手を回して、キュッとしている
つかさがとっても可愛かった…
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3.鏡√ 感想
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「お兄ちゃんからの、
独り立ちの物語」
“式”使いになることに
全ての重きを置く敷島家。
そんな家でお兄ちゃんだけが
鏡の味方であり、全てだった。
しかし“式”を使いこなせず、
お兄ちゃんの手により
時雨のいる世界に逃がされる。
そして悠馬との物語が始まる。
悠馬や友達と過ごす中で、
お兄ちゃん以外の大切を自覚していく。
弱い自分を自覚しながらも
そして大切な友達を助けるために、
力になりたいと立ち上がる。
そんな頑張り始める鏡の姿を見て
何だか、元気を貰えました。
自分の為でなく、誰かのために。
そんな動機で動ける人って輝いて見える。
―――
「まさかの美女ゲーマー」
色々とメタいよ鏡ちゃん…
掛け合いが面白かったです。
こんな美少女と
秋葉原で散策してみたいなあ。
おっとり可愛かったです。
銀髪、銀髪は全てを解決する!!
―――
最後に、
心に残った、鏡の劇中のセリフ。
>大好きなものを大切にしすぎて、
>辛くなってしまったら、
>それはもう本末転倒どころの話はなくなる。
>それが好きなのか嫌いなのかわからなくなる。
自分の大切なものを
大切にするのは良いことだけど、
原初の目的や動機を逸脱すると
それは異なるものへと変わってしまう。
大切なものへの付き合い方。
その姿勢を考えさせられました。
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4.加奈√ 感想
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まず初めに、
白さんについて語りたい。
いや、語らせて下さい(鋼の意思)
―――
「白さんと蓮ちゃんの別れ」
どうしてこんな運命なのかな?
辛い辛い、悲しいよ…。
白さんにはもっと幸せに、
蓮ちゃんと生きて欲しかった。
始まりは白さんと蓮也、
どこか境遇が似ていた二人。
小さなバス停で出会うという、
ほんのささやかな奇跡から。
純粋に交す言葉から、
相手を理解し考え想う。
姿やカタチは関係なく、
分かり合うことが愛を育む。
そして、愛の証が蓮。
手は掛るが愛しい愛しい我が子。
一緒にお布団に入り感じる
その暖かさ、優しい温もり。
自分の命を否定的に
考えてた白さんが自らを肯定する。
その変化と家族の温もりに、涙。
白さんと幼い蓮ちゃんが
お布団に入っているCGを見るだけで
心が幸せだけど、
胸がキュッと締め付けられる。
―――
「母親の強さ」
白さんを匿い過ごしてきた
“商人の町”の住人と、
大切な娘である蓮を守るため。
選ばれたモノの使命を果たそうとする。
自分が母親のことを疎ましく
思っていたように、
蓮も同じ様になってしまうという
不安や後悔を抱きながら。
儀式が進んでいき
目が見えなくなり、
耳が遠くなってしまったとしても、
優しく蓮のことを一番に心配する。
(蓮の頭を撫でる白さんの姿…ですよ)
母親にとって愛しい我が子が
何よりも大切であること、
どんなことがあっても守りたいこと、
それに改めて気付かされた。
親子という
生まれながらに定まる関係性は
これ程にも強く結ばれ、
尊いものであると感じた。
総論、母は偉大で最強。
―――
「蓮也について」
そういえば蓮也君、
白さんが逃げ出した後の
固く閉じられた世界で、
鏡を逃がすという
大仕事をしていたのですね。
盲目で、
白さんが居なくなったとしても、
厳しい式の訓練も行いつつ、
大切な妹を逃がす。
並大抵の精神力では
成し遂げられそうにないですね…
すげえや…(語彙力)
―――
「苦手が大好きに変わる」
正直に言うと、
加奈のことが最初は苦手でした。
灯台から飛び降りるほど、
何か重いものを抱えていることは
分かってたけど、
出会ってからグイグイ来るのがちょっと。
綺麗で長い赤髪と、
黄色で大きく吸い込まれそうな瞳。
とてもとても可愛いとは思ったけど、
典型的なドジっ子キャラ的なものに
少し気持ちがついていかなかった、、、
(何だか、加奈すまねえ)
しかしその典型的なキャラ設定までも、
伏線となり真実が明かされていく。
約束と、
迷子と、
恋路と、
ネコと、
彼女の生きた道と意思、
お母さんへの愛を知ったとき
生きていてくれてありがとう。
そう自然と思うことができ、
彼女のことが大好きになった。
何だか心が
とってもあったかい。
―――
「秘める想いを素直に、
吐露することの難しさ」
自分の想いを素直に伝える
それって難しくないですか?
特にいつも居る様な関係性、
伝えようとしても
そのタイミングに躊躇する。
いつもがいつもで無くなった、
そんな変化あった時に初めて
「言っておけばよかった」
「あの時しておけばよかった」
後悔の念と大切さに気づかされる。
加奈とお母さん。
蓮ちゃんと白さん。
二組の親子から、
想いを伝える大切さを
改めて感じさせられた。
人生何が起こるかわからない、
大切な想いはいつもでも
何回でも伝えたい。
言葉が成す
相互理解は
人が得た魔法。
―――
「人を好きになるということ」
“好きって何ですか?”
普遍的で、終わりのない命題。
加奈と悠馬の物語を見て、
感じて思ったこと。
・守ること
・傍に居ること
・受ける言葉が暖かいこと
・その気持ちが幸せなこと
・互いの心を理解しようとすること
・明日が明るいって信じさせること
他にも言葉に出来ないような、
繊細で大切な感情。
それがあるかもしれないけど。
それでも僕が感じて想って
言葉にできたもの。
それは想いを噛み砕き、
言語化し理解できたっていうこと。
(なのかな?)
―――
「あゆむ…
くん? ちゃん?」
幼い加奈を一生懸命に、
猫の姿で助けてくれた。
そして困っている加奈を助けるべく、
人間の姿を得て悠馬達のセカイへ。
大切な一人の為に、
自分の全てを投げ売ってでも。
真っ直ぐなところに惹かれました。
―――
最後に、
加奈が悠馬を呼ぶときに
「ゆぅまさん」みたいな感じで、
“う“をほとんど発音しないの
めっちゃ好き。。。。
(わかる人いる?w)
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5.真紅√ 感想
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旅路を終え、
感じた心を紡ぐ。
あったかい。
胸の中につかえたモヤモヤが
取り除かれていった。
誰しもが自分でない誰かのために
願い、
苦しみ、
もがき、
悲しみ、
その人の幸せを想って、導く。
本人はその逆を想っていたとしても。
複雑な皆の願い、
それが折り重なり
導かれる結末には
幸せが待っていた。
そんな
恋と神さまの
おとぎばなし。
―――
「好きに“なる”
好きに“なってみる”
似ているようでちょっと違う」
前者は受身的で
自然になっていくようなもの。
後者は自らの行動の結果、
成しえるもの。
真紅の心を得るには後者。
“好き”は自分から一歩
踏み出さないと始まらない。
好きを始めることで、
その人との関係性と
それを取り巻くセカイが
変わっていってしまう。
その度し難い変化を
優しく頬を撫でるように、
受け入れ構築していく。
友愛と、
慈愛と、
恋慕と、
愛おしさと、
全ての優しい心を
彩るセカイに。
旅路の終着点は
幸せが溢れるセカイ。
―――
閑話休題―
―――
「真紅可愛いよ、真紅」
まず何から言葉にしていこう?
真紅との様々な想い出が心をよぎる。
制服&白衣、
見えない魔法使い、
金髪ツインテ真赤なリボン、
ホットケーキとコーヒーが大好き、
真っ白いワンピースと青い空、
怒ったり泣いたり大人ぶったり、
表情豊かで
大切な人を想う彼女のことが
大好きになれました。
真紅の素晴らしさは、
いろとりどりのセカイそのもの。
例えニセモノだとしても、
価値を見いだせれば
その人にとっての本物となる。
そんな物語だと思った。
藍が神様となった後、
悠馬との再会には泣かされました…
(あの表情は反則でしょ)
―――
「想いを言葉にして残す、
その行為の大切さ」
本当に人間の記憶って
時系列的なもの?
何だか違う気がする。
過去であっても鮮明なもの、
近くてもあやふやなもの、
色々な記憶がある。
遠い過去の記憶でも、
ふとした瞬間に鮮明に
思い出したりすることがある。
時間でない何か、
紐様なもので結び付けられている。
そんなイメージ。
ふとした疑問に自分が何を思ったか、
日記帳の様に書き留めておかないと
気持ちがあやふやになってしまう。
遠い過去、
近い過去、
いま現在、
自分の記憶と思っていたことが
時系列順にどのように変化したか、
それを後から確認するために
僕は感想という“言葉”を残していく。
今から過去を知ることで
成長や変化を実感し、
良い変化も悪い変化も気付く。
そこで己が成長に喜んだり、
悪い変化を修正していったりする。
僕が美女ゲの感想を残すことの意味。
それを改めて言語化出来て嬉しい。
それとついでといってはダメだけど、
この僕の言葉と想いを受け取った
誰かが何かに気づいたり、
気持ちに変化があったなら
嬉しいなぁと…、、、
―――
「共犯者であり、大切な師匠」
師匠こと、鈴さん。
この世の理を変える
悪手であると知っていてもなお、
一途な乙女心から
愛しい人(時雨さん)を取り戻すために、
最果ての神様と契約する。
強い信念を持った鈴さんも
大好きになれました。
あと頭を撫でる癖が時雨さんから
移ったとか可愛すぎでしょ。
序盤に立ち絵似てるな~
と思っていたけど、そこも伏線だとは…
―――
「慈愛の塊、時雨さん」
CV. 氷河流さん!!!
大人で落ち着いた
しっとりボイスに癒されました。
白さんの父親らしいですが、
FDでその辺り補完されるのかな?
白さんのお母さんの話が、
読みたくて震える。
特に以下のセリフが心に残りました。
皆を愛する時雨さんを体現する
まさにそんな言葉だと思います。
>人間は誰だって……
>僕だって君だって、
>不完全だけど完璧だ。
>何かが不得意だろうと、
>何かが足りていなかろうとも、
>そこに呼吸をしながら生きている、
>ただそれだけのことで完璧だ、
>と僕は信じている。
―――
「新しいセカイの神様」
セカイ最強の妹こと、
二階堂藍さん。
精神年齢が高すぎて、
ちゃん付けでなんか呼べません。
さん付けで呼ばせて下さいw
どこまでも楽観的で、
“鹿野上悠馬”が大好きで、
誰よりもお姉ちゃん想いで、
独りぼっちを見過ごせない性格。
それでいて他人のために
自分の犠牲を厭わない。
ヒカリできっと藍さんも
救われる未来があるのかな…?
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6.その他 感想
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遠くに聞こえるひぐらしの声が心地よい、
そんな夏に浸れる幸せな時間でした。
―――
「真紅vs加奈vs澪?
ヒロイン対決」
ファイ!!
皆さんは誰が一番好きですか?
僕は加奈です(異論は認める)
それは何故っていうとですね、
女の子として一番可愛いと思ったから。
悠馬を好きになることを演じ続け、
本当に好きになってしまい
その好きという感情に気付く。
今までの好き好き演技が
恥ずかしくなって
彼の顔も見れなくなる。
―めっちゃ可愛くないですか?
自らが蒔いた種が花開くとき、
自分が一番びっくりする。
うん、可愛いなあ。
(皆に届け、この想い)
もちろん真紅も好きです。
物語パワーとしては一番ですね。
―――
「時間を主体的に進められる」
美女ゲの面白さを再認識。
ADVは読者自ら読み進める。
それ故に物語の進行を自ら決めれる。
受動的な物語とは対局だ。
アニメや映画は鑑賞型の物語。
それもそれで素晴らしいもの。
製作者の意図であえて、
じっくり見せたり見せなかったり。
時間を自ら定める。
それは感情の余韻に浸る時間を延長できる。
あくまでも自分のペースで。
そこに他者は介在せず、赴くままに。
―――
「最後に」
“さくらもゆ“で心を奪われ、
いろセカに流れ着きました。
改めて漆原雪人さんの
シナリオと文章が好きだなあと
しみじみと感じました。
キャラクターみんなが生きている、
そう思わせてくれる希少な物語。
このまま“いろヒカ“も
駆け抜けていきます。