雰囲気ゲーとしてはトップクラス。ただし一部作画崩壊は致命的
ネトゲ廃人を更生させるというテーマだが普通の恋愛もの。普通を普通に穏やかに書くというのは難しいと思うのだが、それはキチンと果たされている良作。
各ルートにテーマがあり、立ち居地を利用した「別れ」と「再会」をうまく演出しているし、エロも想像以上に頑張っていた。
惜しむらくはおそらく一番人気であろうキャラの作画が崩壊していること。
特に伊織が好きな人はショックを受けたと思う。
以下、キャラごと感想
・由貴
結末はある意味リアル。子供のしたことは大人が責任を取るあたりは下手に「俺様の努力で由貴は幸せになりました」より説得力がある。
セカンドエンディングは蛇足。完全なハッピーエンドにしたい気持ちは分かるが、そこに至る過程がすっ飛ばされているので、ご都合主義にしか思えなかった。ファーストエンドで終わっていたほうが好み。
エロはシチュエーション豊富。作画も一番安定しているので一つくらいは使えるものが必ずありそう。
・蛍
唯一のちっぱいキャラで、ネトゲ廃人とは程遠い存在の純朴な田舎娘。バカ可愛い。
まさか彼女がネトゲ廃人になっていくという展開になるとは思わなかった。
すれ違いをテーマに扱って、最後にO・ヘンリの「賢者の贈り物」になぞらえる辺りは白眉。
父親がいい味出してます。立ち絵があったらもっとよかった。
魔法少女のコスプレエロは爆笑しつつもエロイ。おっぱいなくてもエロイよ、この娘!
・伊織
おそらく一番人気。
序盤の恋愛SLGをクリアしようと躍起になるシーンからの流れは大爆笑。
おそらくこのルートだけライターさん違いますね。イチャラブの破壊力は凶悪。
ラクロスを始めてから勢いが失速してしまったのは残念。そして何より残念だったのは作画崩壊。
エロはおっぱいおっぱい。主人公に胸をこねくりまわさせるパターンと、自分で胸をこねくりまわす2パターンのパイずりがあったのは素晴らしい
・エミー
蛍とバカの双璧。バカ可愛い。
序盤のボケ具合が平坦になりがちな話にうまいことアクセントになっていた。
彼女がいなければ共通ルートで投げていたかもしれない。
エンディングは「そっちで来たか」という感じで面白かった。
エロはあまり印象に残らない。むしろ立ち絵がエロイ。コスプレし放題の設定だったんだから、もっともっとやりようがあったと思うだけに残念。
・翼
NTR要員だと思われないために親友キャラを男の娘にしてみました、というのがほとんどの中でちゃんと男の娘であることに意味があるキャラでした。
性質上仕方なかったんだろうけど序盤に出番が多すぎるのと、ライターさんの幼なじみ熱が想像以上に可愛いキャラに仕立て上げちゃったので、攻略したくなりますね(笑)。
空気にならない優秀なサブキャラでもありますが、パッチで攻略できるらしいので楽しみです。
・加奈子
伊織ルート以外で出番がない。
蛍の親友って設定だったよね?
・ミン
「ミン・セイイン」とかアホすぎるw
いい味出していたが役割過多になってしまったのが残念。
・祐介
ホモ。絶対にホモ。誰がなんと言おうとホモだと思う。