説教臭い。だがそれがいい。
悪書で有名なさんだーぼるとの新作。
永久平和の為に人間の感情や欲求、それらを喚起させ得るすべての要素を廃した理想社会。
人間性の欠片も無いその体制に最後まで抗う人々を描いた物語。
文、絵、キャラ共にフリーウェアとしては十分すぎる。
ある種の極限状態でピュアな人間の良性を描く手法は、作風としては古典的かもしれない。
また特色の一つとしてメッセージ性が非常に強いことが挙げられる。
言い換えればアクが強いとも取れる。人によっては説教臭いと嫌うかも。
1周では完結しないので注意されたし。