言われてる程は悪くな……え?これで終わり?
バトル物だが実は燃え要素のほとんどない鬱ゲー
ルート3本+各派生EDで完結だが、読了するまでてっきりルート4が来るものだと思ってた
高階愛夜が世界を増やし続ける理由は?
彼女が本物の水島蓮梧に拘る理由は?
主人公の彼女との対峙は無し?
"主人公の傍で監視役やってる龍宮"のネタフリは未回収?(想像はつくけど)
一方的な虐殺描写で彼方の圧倒的な戦闘力を見せつけておいて、産業スパイの一言で片付けてしまってもいいの?
散々フラグ建てといて結局小渚ルートやらないの?
次々と提示される数多の謎、及びそれらを回収するカタルシス、先の読めない展開運びは評価できるが
一方で補完されないネタが多すぎて雑な印象を受ける
未来人達は一様に類例的なキャラ付けで、しかもあっさりと死にまくる為
良くも悪くも舞台装置に配した駒の域を脱しない
次々と分岐派生し続ける世界軸、3軸の交わした協定、主人公の正体、と
3重の意味で戦いは茶番に貶められている
肝心の戦闘描写の質はそこそこ
誤字の多さ、筆の拙さは減点対象としても、(先の繰り返しになるが)展開が読めないことは
ことアクション物においては大きなアドバンテージになる
(米ドラマの24などを連想して頂くと分かりやすいと思う)
主人公だが、彼はどう考えても読み手の共感や憧憬を誘うキャラクター像ではなく
感情移入型のユーザーにとっては読み進めるのがさぞかし苦行であろう
恋愛感情も終始無かったと言い切り破局もしている冬香に対し、主人公が執拗に拘り続けた理由だが…
・ルート1で瑠璃香を抱く際、冬香を思い出し吐き気を覚えて未遂に終わったこと
・ルート3ED9。過ぎ去りし日のデートの回顧、冬香との邂逅時の安堵感と彼女への厚遇
・自らを死地に追いやってまでも彼女の死因を追い、犯人候補に銃を突きつけ
あまつさえ蘇生&鵺化した彼女に、殺されるのは明々白々なのに、それを無視してあえて再会を望んだこと
上記を鑑みるに、単に自覚が無いだけでやはり主人公は冬香を意識していた、彼女に気があったのだと判断せざるを得ない
冬香を振った理由にしても、それは彼女が自分を好いてくれなかったから…
裏を返せば、そこには冬香から好かれたい・愛されたい期待感があったと取れるのだ
芹澤が、E軸世界最強の傭兵と同じ容姿であること、実は別人であることは明記されているが
具体的な裏事情については(私の探す限り)言及されていない
おそらく別世界軸上の同名異人なのだろうが
出来れば千秋&エナに恨まれた背景についてもう少し詳細な描写、回想シーンが欲しかった
名前と姿を変えて作中に登場しているらしい愛夜についてはもうさっぱり
どこに出てるのだろう…