私的には琴線に触れる大傑作。万人には絶対に合わない
怪作。繰り返すが個人的には神ゲー認定
クライマックスで少し泣けた
グロ、かなり凄惨ないじめ、百合、女装少年ホモ陵辱、ふたなり、獣姦等の描写有
各耐性の無い方にはお薦めできない。特にいじめ耐性の無い方
昨今アニメ、ゲーム、コミック、ネットスラング等のオタ知識を小ネタとして扱うエロゲが増えているが
当タイトルはそれに加えてある程度の一般教養を要求される
「銀河鉄道の夜」程度は目を通しておくと、作品をより楽しめるかと思う
(作中で主人公の一人が「古い本なんて読む意味ない。ラノベだけ存在してれば良い」って旨の痛すぎる発言してるが…)
"DID(解離性同一性障害)の各人格を独立した別個の人間に見立て群像劇仕立てに"
…というと、昨年発売された俺つばのまんま丸パクリだが
テーマの相違や筆致が理由だろうか、劣化コピー的なチープな印象は全く受けない
むしろこちらの方が大いに好み
哲学的思索、死生観、認識のズレと整合性、幻覚、自己一致と相克、オカルトと集団ヒステリー、そして終ノ空
DIDモノ定番の統合ネタではなく、各人格の対話や相克に主眼を置いたのも良い
多重人格者の男性人格と女性人格との恋愛はありそうで無かった新機軸
(その昔コンシューマーに、女子高生の頭の中に外科的処置で男性の意識が注入されて擬似二重人格が形成されるギャルゲーがあったが、あの作品のオチは結局恋愛には発展しなかったと理解している。最果てのイマに至っては多重人格でも恋愛関係でもない)
解答編のエピソードに第三者視点を用いた手法は存外に効果的に作用
シーン変更と記憶の不連続性とを巧く合わせた小ネタ、自室の描写トリック等、ゲーム的手法を逆手に取った小憎い演出はEver17を彷彿とさせる
鏡と司の元ネタはやはりアレだったが
ライターがユーザーに対して仕掛けたジョークに留まらず、作中の某キャラがオタ趣味全開で定義したキャラ設定ということになっており
登場人物約2名に揶揄されるくだりには失笑を禁じ得なかった
由岐の正体を最終的にボカした演出そのものに異議はないが
終ノ空ⅡENDには若干の蛇足感
あと最終ENDまで到達しないと音楽鑑賞モードが出現しないのだが、そこまで条件を厳しくする必要はなかったと思う
不満点はそのくらい