泣いた、意外にも不意をつかれた。感動系とかそんなんじゃない、哀しくて泣ける。ニンフォマニアとヲナニーマニアでこりゃ一本取られたねとかそういうんじゃなしに・・・
数多のヤリゲーがこの主人公程の苦悩、葛藤があればどの様になっていたのだろうか?
という問題提起として見ても面白いが
日常の幸せが崩れていく様を抗えずに見続けるしか無い哀しさという物が良く出ていたと思う。
蘭の闇が払われたならば本作は名作に成り得たかもしれない。
しかし、闇は払われる事無く、色情狂には色情狂が故の哀しい結果しか用意されていない。
父に犯されてどうのという顛末はお粗末ではあるし、全体的に救いが無く
色に一度飲まれてしまったら抜け出せないという面が強い。
TRUE等よりもBADの方が精神的愛に溢れており、TRUEは蘭の思惑通りというか肉欲END的な面が強すぎる。
上記の救いの部分とエロ部分の大半が主人公の妄想ヲナニーという点を改善すれば名作となり得たのではと思わずにはいられない。
表面的ダメ出しとしては
共通パートが多すぎで個別ルートと言える部分が皆無に等しい点
これによりキャラの掘り込みが全体的に浅くなってしまっている。
そして、蘭が日常を崩しに係るのが早すぎる点
もう少し日常の暖かさを見せてからの方がよりカタルシスが大きくなったと思う。