前作、前々作とはコンセプトが全く別物と言っても良い、会話が目的だった以前と変わって本作は会話が手段になっている。主人公とヒロインが1のキャラという設定とクリスマスというだけのタイトルの結びつけにおいおい「ダイハード」かよというミムラばりの突っ込みが入る(製作者も)。ただ、ハッキングゲームというゲームシステムそのものは単調ではあるがそれなりに面白く、エロゲー辺りに流用すれば意外と名作と呼ばれたりするかもしれない。
これこれこーいうキャラがいますよー。という提示して終わりという昨今のゲームにおいて。
ノエルシリーズの製作者のキャラクターの存在確立の手際には恐れ入る物がある。
本作ではクラス名簿、写真等のDATAをハッキング(能動的に)で集める事によってプレイヤーに違和感無く存在を定義させている。
いんるだよ、と説明されるのではなく。いるんだと探す事により、自分で見つけたので否定できないという嫌らしいレトリックが働く。