あまりにもあんまりな話の設定、展開だったので、これを布石に話を急転させるのだろうと最後の最後まで思っていたのだが・・・
作中、執拗に出てくる「ゲーム」という単語や類型化されすぎて共感どころか笑う気さえも無くなってしまう主人公。
現実味のゲの字も無いストーリー展開と、これはエロゲーに対してのアンチテーゼのギミックか?と思っていたのだが…
結局は。罵詈雑言を浴びせるだけ浴びせて逃げた感のある作品。
主人公の成長物語ですらもなかった。
ちなみにエロゲーをプレイ中の主人公とヒロインの会話を一部抜粋(一部修正有)
ヒロイン(以下ヒ)「こんなのやらなくても私が相手してあげるのに」
主人公(以下主)「こんなのって言うな」
ヒ「所詮はゲームの中の女の子でしょう?実際にHした方が楽しいと思うんだけど
エロゲーってそんなに需要あるの?」
主「あるから出ているんだよ、すばらしさを知らないからそんなこと言えるんだ
エロゲーなんてHの入った紙芝居と思っているかもしれないけど、それは大きな間違いだよ。
もはやこれらは芸術作品なんだ!ユーザーのニーズに応える文章、絵、演出!
そういうものに出会う度に僕は感動して涙を流すんだ」
「今やっているゲームなんて特にそうだね!」
自虐的すぎて私も涙を流してしまいました(自分がプレイしている事を含め)