焼き直しのシナリオなので、本編の展開で納得していた自分からするとコレジャナイ感が。 が、FDとしての完成度は納得の出来。
すずのが未来に帰っても、晶くんが信じて時間を歩み続けて、未来で出迎えるという前作の結びが好きだっただけに、なんとなく違和感を感じた本作。
本編では伏線の回収はしっかりしていたと思われるものの、明言されなかった部分やプレイヤーのご想像にお任せしますだった部分に踏み込んだ描写があったのは評価したいと思う。(茉百合ルートでの桜子の死や、晶くんと結衣の関係など)
最終的に結衣が世界に残ることや、桜子の回復した状態で終了するあたり、本編に比べてしまうとご都合主義感がぬぐい切れないですが、FDならではということではないでしょうか。
特に本編のトゥルーでは桜子のその後(本人のルートでは父の犠牲で助かりますが)について触れられていなかったので、その補完と言う観点でもFDらしい感じだった気がします。
一つのゲームとして見てしまうと70点レベルであるものの、FHを楽しんだ自分としては90点を付けてあげたいところ。
本編の感覚でプレイに臨んだ自分としては、ご都合展開過ぎる点に違和感を覚えたこともあって、この点数に落ち着きました。