中々良作、かなり斬新
経営ゲーは既にレミュ金や海猫亭が出ているので、かなりマンネリを予想していましたが、良い方に裏切られました。
今回は作物オンリーで、一応炊き出しや販売があるものの、客に商品を買わせる事が主旨ではなく、文字通り作物を育てるのが目的。
30日ずつ四季のサイクルで、作物は早くて3日程度、長いもので月を跨る事もあるので、前作以上に時間がかかり、ゆっくり進めていく事になります。
台風や大雪、乾季の影響で作物にかなりの影響が出るので、序盤は特にプレイングは難しいと思います。
品種改良が今作の最大の魅力で、やめられなくなる中毒性があります。
やりこみ性や中毒性は高いのですが、終盤になると作業ゲーになってしまうのが難点です。
と言うのも、今作はSLGゲーに於ける自由度の開放(序盤は辛いけど、終盤は思い通りににゲームを動かせる様な状態)が今一だったかなぁという気がします。
乾季や雨季、災害はあるレアアイテムで回避できますが、ビニールハウスを精一杯使っても、天候や気温にばらつきがある月だとランクSの作物は作り難く、終盤でも海猫亭のような、序盤と比べて爆発的に利益率が伸びることもありません。また、その様な不確定要素が多いため、出荷額のベスト更新等も難しいです。
その上育つまでに時間がかかり、自動でも手動でも作物を収穫した後、新たに作物を植えるのは手動で行う必要があるので、海猫亭のような完全流しプレイが出来ないのが個人的には億劫でした。
農家順位1位(真エンディング)を狙うためにはドボック建築や畑へ大量の投資が必要なので、どうしても作業プレイになりやすいのが難点だと思います。
それでも、前作までのシステムを踏襲しつつ、新たなシステムも多く加わったので、その匙加減は良かったと思います。
特にサブストーリーの量が大幅に増えており、リミットレスビットは未プレイなので分かりませんが、それ以外の過去作とは比にならないくらい多いです。
音楽も聴いていて心地よい物が多く、レミュ金に次いで気に入っています。