雰囲気作りは相変わらずのモノ。しかし、ストーリーに粗さが目立つ。
音楽やグラフィックに関しては文句のつけようがない。少女シリーズからこの系列にお世話になっているが、よりこ先生の画力とMMEの作曲センスにはいつも感動させられる。キャスト発表の段階で80点はあげたいくらい。そのくらい、彼らが作り出す雰囲気はとても気に入ってる。前作のゴールデンアワーに引き続き、今作もオカルトチックなオチなのかなーと思ってたけどそうじゃなかったね。
・ストーリー
共通ルートは楽しめた。学生生活とか大学の理恵が可愛いとか。にしても、主人公はモテすぎだよなぁ
各ヒロインのルートに関しては、個人的に満足したのが紗江子ルートしかなかった。。久々に再会して酒の勢いでーみたいなのは大学生らしくて好き。前作でも感じだけどNIKOはこういう現実味のあるシチュエーション得意だよね。告白のシーンってこういう学園モノのゲームだったら一番好きなシーンなんだけど、この子は特によかった。BGMのアマルテアが青春の放課後にピッタリ。まぁ見た目もストライクだったのもあるけどね。
えりな、有華に関しては全体的に中途半端というか、雑だったなーという印象。えりなはともかく、有華に関しては優奈の面影があるってだけで正直この子の存在意義がよくわからなかった。現役JKヒロインを入れたかっただけか?前作みたいな、意中の女の子の面影のある子がストーリーのカギだと思ってたから期待しちゃったよ。オチも渡米っていうのがまた前作のまりかちゃんみたいで悲しい。同じオチでもまりかのほうが感動した。車窓の歌のせいかな。でも花火のシーンの横顔CGはグッと来た。
本命の優奈と理恵はかなり残念だった。。特に理恵なんかは不遇すぎて目も当てられなかった。二人ともほとんど内容同じで最後のエッチの相手が変わるだけっていうね。理恵ルートと呼んでいいのかこれは...スワローテイルの下りも真相がわかっていくと面白かったけど展開が急だったな。
・H
おおむね満足。相変わらずのクオリティだが、体位のバリエーションが乏しいのは気になる。得意の後ろ向き描写はいいけど、似たり寄ったりだったな。
・音楽、CG
最高。正直このために買ったまである。前作は公式HPで流れるinsomniaに惹かれ、今作はナツノヒとアマルテアにやられた。ずるい!あとパッケージの感じも好き。仙台をモチーフにしてるのかな。登場人物の苗字も仙台駅周辺の地名が多かったね。今作もサントラ買います。
・総評
完成度の高いOP2つも用意するという力の入れようで期待したが、ゴールデンアワーと比べるとサブヒロインのシナリオの粗さが特に目立った。前作のほうがヒロインの個性をしっかり出せていたと思った。結末に関しても前作のほうが良かったかな。でも、都会の青春の雰囲気はしっかり出せているし、登場人物たちの現実味のある会話内容がさすがだなと思わせる。ここだけで80点分あるよ。
理恵ルートは脳内で補完しときます。。。