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tsukushiさんの鬼畜王ランスの長文感想

ユーザー
tsukushi
ゲーム
鬼畜王ランス
ブランド
ALICESOFT
得点
100
参照数
764

一言コメント

この点数以外つけられませんでした

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ついにやってしまった・・・
このゲームを評することは後悔を残すこと。
自分の文才のなさに絶望した。


このゲームの魅力を伝えるには自分はあまりに
評者として力量不足。
過去には優秀な評者により論評もされています。
なので、ゲーム全体ではなくほんの一面について
ちょっと変わった批評をしてみます。

注:哲学により一人でゲームをすることを前提に
  ゲーム論を展開し、結論を結んでいます。


自称ゲーム好きです。
主にテーブルゲーム、シュミレーションゲーム
を愛好してきました。(ほぼ過去形)

テレビゲームで上記を楽しむなかで常に感じて
きた疑問。「COMプレーヤーっていつに
なったら人間を超えられるのだろう?」

その答えのひとつは身近にありました。
将棋やチェスのようなシンプル
(「単純」ではありません誤解しないで!)
なルールによるゲームに於いては将来的に
人間を超えられる可能性があると・・・

話が戻りますが自由度、
(そう、自由度この言葉に込められた深い意味。
 「世界のゲームクリエーターはゲームに於ける
 自由度の意味を間違った方向に向けている」
 まぁ、世界が間違っていると考える人間は
 例外なく自分が間違っているのですが・・・)
自由度を求めるテレビゲームに於いてはどうで
しょう。

自分の導いた結論から言えば
「自由度が高くなるほどCOMに不利」
当たり前ですか?そうですか・・・
※自由度の解釈によってはCOM有利なの
ですが趣旨がズレますので・・・

たとえどんな優れた戦略をCOMが取ろうとも
人間はそこから学べます(盗むともいう)
また素晴らしいバランスで愛好者の多いゲーム
であればあるほど多くの知恵が生まれます。
現状では、
有限の時間と人数のプログラマvs無限の時間と
人数のプレイヤーの勝負は目に見えているのです。
COM自身が人間並みに学習し、人間以上の
速度で進化するのであれば別ですが。

これらを補正すものとして、高難易度選択時の
戦略SLGに於ける「敵対兵力増加」
テーブルゲームに於ける「賽の目、強運補正」
などがあり、これも一つの真理だと考えており、
また同一システムによるバージョンアップ的な
シリーズ続編も一つのゲームとしての完璧を
求める崇高な手法なのだと好意的に捉えています。

抽象的でグタグタの持論展開になってきた
ので結論を急ぎます。
(なんか粗悪ゲームのシナリオみたい・・・)

もうお気づきかも知れませんがこれまでの戯言は
とても乱暴な要求により展開されています。
つまり、
「1本で一生遊べるゲームを作って」です。
おそらくあり得ません。
将棋、チェス、囲碁等々の歴史に研磨され
なお生き残ってきたゲームのネット対戦や
チャットという新しい要素を持ったオンライン
ゲームがその可能性を持っていますが、
冒頭述べたように哲学により対象外とします。

(哲学についてはこれまでの文書以上に
 マスターベーションなので書きません)

ですが、これに極めて近い、もしくはその理想
を代替する可能性を秘めたゲームが私にとって
「鬼畜王ランス」でした。
 
以下にその魅力を紹介!!
・このゲームの自由度こそ私のゲームに求める
 自由度です。
 共感できれば繰り返しプレーに耐えます。

・初心者から熟練者まで楽しめると個人的には
 思っています。
 ターゲットを絞り込まないゲームバランス
 (エロゲーという時点でかなり絞ってますが)

・かつて同好の士を求めネットをさ迷って見つけ
 た名言「ゲームが終わる頃にはいろいろと
 いらない知識が身に付いていると思われる」
 キャラ名や世界設定と解釈しました。
 SLGですから膨大なテキストで語るわけ
 ではないのにこの神秘。
 (正確に言えばキャラへの愛着は神秘
  世界設定の伝達には上手さを感じる)
 よくシリーズ化や歴史を引き合いに論じられ 
 ますがこの一作だけでの私的評価。

・「ランス」です。初ランスの方には意味が
 分からないかも知れませんが・・・
 他のどのゲームの主人公よりも
 「実在し得ない人物」なのに存在感を感じる
 ことができるキャラ。
 シリーズで遊べばヒロインの「シィル」
 と二人でひとつのキャラだと分かります。
 どちらが欠けても魅力100分の1。


さいごに妄想
「いつか世界進出しませんか?」
その時はもちろん
完全直訳(意訳不可)、キャラ音声なしで。