面白かったけど、余計なことをしすぎ感がすごい作品。ここまで悪趣味にする必要はなかったと思う。キャラクターは立っていてとてもよろしい。晴香かわいい。制服含め完全にツボでした。
この作品には余計なものがあります。
一言、なぜバトル要素入れたのか。
正直、怪物に変身したクラスメイトと能力バトルする という展開が無かったら、僕の中でもっと優れた作品になっていただろうと思います。
このバトルは、構成との噛み合わせの悪さも相まって、このゲームの質を落としていると思います。
まず、1周やってしまえば勝敗がわかりきってしまうこと。ドキドキ感が無くなります。
加えて、3周の間にわたって、かなりのテキスト量をかけて行われること。ドキドキしないのでダレてきます。
そして、その繰り返しによって、クラスメイトを傷つけなければならない精神的な苦しみが薄まっていくことです。
言うまでもありませんが、これは痛手です。
バトルを省略すれば、このあたりがもっとスマートにできるのに、と思いながら、3周目からバトルはコントロールの力を借りてスキップしてました。
はっきり言って、不必要に悪趣味に仕立てている結果にしかなっていないと思います。
もし本当に悪趣味たまんない層に売るなら、あんなグランドエンドにはならないでしょう。
どうにもマイナス効果しか見えません。
それ以外は、概ねちゃんとした作品のように思います。
いやまあ、世界観がどうとか、改造のルールのご都合主義がどうだとか、タイムパラドックス的なツッコミは色々入れれるとは思うけども、そこはまあガン無視して割り切ります。
キャラはかなり立っていて、日常シーンは楽しく見れたと思います。(ただ、あのバトルが悪影響になっている部分はある)
特に晴香はツボった。ビジュアル面、ボイス面はもちろんのこと、主人公への献身の姿勢がベリーグッド。(別のゲームで出会いたかった感は多少あるが、あそこまで捨て身の献身できるシーンがないよなぁ、普通のゲームだと)
あと言及したいのはループの仕組み。
皆さん言及してる通り、はっきり言うと飽きます。
変化を加えるか、もっと周回に意味を持たせるべきでしたね。
例えば、朝顔ルートでは、「思いを早く伝えるべき」、栞ルートでは「複数人で背負うべき」、奏ルートで「絶望が確定していても未来に希望を持つべき」というメッセージを明確に織り込んで、
それらを全部実装した晴香ルートへもっていけたら、退屈なりに意味づけできてる分充実感が違うんじゃないかと。
僕のプレイ時間がだいたい15時間、2014/06/14現在でもプレイ時間中央は12時間です。
そこまでボリュームがない側の作品でなぜここまでダルいダルい飽きる飽きる言われるのか。
結局同じことの繰り返しだからなんだろうと思います。
面白くなかったわけでは決してありません。
先が気になって熱中度があったのは本当です。
ただ、とにかく余計なものが多すぎた。悪趣味すぎた。
意味不明なバトルがあるから、テンポも悪いし繰り返しになるし、
飽きるし、ダレるし、友人への思いすら疑わしくなるし、あまつさえ日常シーンにすら悪影響が出る。
いらんもんは削るべきです。
一番見せたいものは、化け物に変わった友人との殺し合いではなのでしょうか?
そうではないはずなのでしょうが、
ぶっちゃけそう見えてしまうだけに、ただただ悪趣味なゲームに見えるだけに
このゲームは色々と不適格だなぁと思うのです。