バトルシーンの演出もテキストも見る所無し。ふざけた喋り方でヒロインの声は死んでる。でもそれ以上に主人公に魅力が無い
主人公のキャラクタは他のキャラクタとの会話や関係性から形作られていくものだと思うのですが、
本作は要介護の記憶障害ヒロインと世界再生したい電波ヒロインしかいないので
主人公の行動理念も優先順位も全然見えてこない
例えば、晴歌から「姉の魂返してやるからミナセの味方をやめてこっちに付け」と誘われるシーン
主人公は「ミナセの味方をして姉の魂も取り返す」という選択をするんですが
正直ここからもうわからないのです
主人公はミナセと会ってまだ数日、姉を襲ったのは晴歌じゃなくて海勝の方
主人公が積極的に晴歌を害する理由ははっきり言って薄い
・敵の味方も敵。晴歌を絶対に許すことはできない
・主人公にとってミナセは姉と同等かそれ以上に大切な存在である
主人公が姉を危険にさらしてまで晴歌と敵対する理由としては上記のどちらかが必要です
しかしそこまでの内容で主人公が正義感に溢れたキャラにも見えなければ
ミナセを庇う確たる理由があるようにも思えないのです
ライターの頭の中にしかない設定を触媒として話を動かしているとしか感じられない
同じように感じた独り善がりなシーンは他にいくつもあります
続編の予定があるようですが
そもそもどのキャラ、どの部分に人気が出てもう一作って話になったのかわかりません
いたる氏の絵だけでは二つ目は買えない