ふーりん
「また来てくれるかな?」 俺は遠い日の声に問いかけてみた。 返事など無いと分かっていても、もう一度、声を聞いてみたかった。 願う。 この果てしない世界のどこかで。 いつかまた、『ふーりん』を――