とにかく発売するのが遅すぎました。本編の内容をしっかり憶えていればもっともっと楽しめたのに。
4年の間に菜々子先生派からさくらさん派になってしまいました。
それはともかく、内容自体は良かったです。
お互いにいがみ合っていた文化部と運動部が、徹の「異常なお人好し」によって自然とまとまっていく。
本編も菜々子先生とさくらさん(と徹)のシーソーゲームはもちろん、徹が直樹、正志、晶、くるみ先輩などと仲良くなり、みんながまとまっていく過程が素晴らしい作品でした。
今作はその「徹のお人好しによって周りがまとまっていく」過程を今度は学校全体に広げているお話。
既に徹は全校生徒からの信頼を集めているため本編ほどのドキドキ感はなかったですが、その分安心して読み進めることができました。
徹によって改心した空手部の赤城薫。良いですね。ボーイッシュ大好物です。
本編と同様に会話のテンポも良く、菜々子先生とさくらさんのヤキモチもかわいいんですが、
本編は「先が気になってクリックが止まらない」状態だったのに対して
今作は「そろそろやめても良いんだけど・・・なんとなーくクリッククリック」という状態でした。
熱中度は本編ほどではなかったかなという印象です。
やはりFDは本編を思い返しながらプレイするのが醍醐味であり、そのためには本編をプレイしていた時の自分の感情やら想いを憶えている必要があると思います。
4年も間が空くとその感情が薄れてしまっており、それがもったいなかったですね。