なぜ主人公が『名ばかりのご主人様』なのか考えてみた
主人公が空気すぎる 存在が薄い
それは散々他の人が言っている事なので、そこからもう一歩踏み込んで
「なぜ主人公は空気なのか」を考えてみる
・歴史改変させないため
史実の三国志の肝である、重要な戦いや重要なシーンの再現を主人公の知識で勝手に改変されるのを恐れたのではないか
主人公がアドバイスして簡単に勝ったり、簡単に仲間を増やしては本来の三国志の物語の面白さを損なう可能性は高い
さらに1度改変してしまうと1からストーリー練り直しなのでライターの負担も大きい
他ルートでは主人公は仕える側であえて知識を教えるなという前置きがあったため誤魔化せたが今回はそうではないので、問題が大きくなってしまったんだと思う
・主人公という無味な存在ゆえの扱いにくさ
このゲームはシナリオライターが複数います
それゆえに他のシナリオと齟齬がないようにすり合わせをしないといけない
そこで1人のライターが勝手に主人公が天の知識を披露しまくってヒーローにでもなられたら他のライターのシナリオもそれに沿って大幅に直さないといけなくなってしまう
このシナリオじゃ主人公は知識披露して有能なのに、こっちのシナリオじゃまったく何もできねーなというのは許されないのである
それゆえ、「あぁ」「うん」しか言わない無能主人公で統一せざるを得ない
加えて主人公という史実に存在しない人間の個性を突出させてしまうと他キャラの良い部分が消える可能性も高い キャラが増えたらなおさら
・劉備とのキャラかぶってる上に、劉備優遇
これは他の人もいってるが実際その通りだと思う
劉備と主人公を比べると、劉備は史実でも徳だけだが高くまた、小さい頃から塾へ行っていたという事実があるが
主人公は創作キャラな上に所詮は異世界人 他ルートじゃ文字もまともに読めないレベル
先述と同じ話になるが、ライターからしたら史実で設定も固まっていてそれなりに有能な劉備を前に出したほうがシナリオを書きやすいのだ
それゆえに主人公が劉備のおまけになってしまった
・製作時間の制約
このリメイク版の恋姫は1年スパンで発売されている
これはどうやら絶対に崩せない条件のようなので、どうしても延期は出来ないようだ
1年というのは案外短く、立ち絵や背景は使いまわせても追加シナリオ&新キャラシナリオや新CG製作で余裕はあまりない
どのルートもそうだったが大幅なシナリオの変更は出来ていなかった 結局すでにあるものにちょこちょこっと追加するのがせいぜいなのだ
この条件で、いきなり主人公を活躍させ既存シナリオを変えるのは難しいだろう
だいたい以上の要素から『名ばかりのご主人様』になってしまったんだと考察する
以下は普通にゲームのレビュー
感想としては、まぁ悪くはなかったです
ただ昔のプレイした身からしたら、当時の初見の感動はなかったかなと
追加キャラも可もなく不可もなくといったところ
ただロリキャラが多いかなという印象 ロリ興味ない身としてはちょっと・・・
追加の中では他ルートやった時は何も感じなかった楼杏がいい感じだった
戦闘は他ルートから多少なりともブラッシュアップされてるかなと期待してたけど、一切変更なかったので最初の一戦だけでやって後は全スキップ
これ戦闘全部やった人どれだけいるんだろうか 面白くはない
あとは不具合と要望
まだ仲間になってない人がキャラ個別のシナリオで話に出てきたりしたのはさすがにちょっと直すべきだと思った
当時でもそんなミスなかったよね
あとは個人的に会話での場所について
中国の地理にそこまで詳しくない身だと地理の把握が分かりにくい
大雑把な位置は分かるけど、例えば「A州から○○抜けてB州」とかがどれだけ遠くてどういう位置なのか分からない部分が多い
またメインシナリオの会話のほとんどがそういう説明なので退屈になりがち
地図をよういして分かりやすくルート表示でもしてくれてれば、分かりやすく解説も減らせるのではないだろうか