この作品を受け入れる
細かいツッコミどころは多々あるが、十分以上に楽しめた作品。
新作発売記念か周年記念か忘れたが、2000円程度でこのレベルのシナリオゲーが遊べるのは素直にありがたい。
直近ではクリスマスセールでも安くなっていたし、安く入手する機会が豊富なのは嬉しいところ。
作品自体はよくあるループものだが、絵画等美術要素が絡んでいるのは新鮮だった。
むしろあまり馴染みのないものも気軽に楽しめるのもエロゲーならではな気もする。
興味が持てない人には退屈なだけだろうが、ルート選択時の絵画は全ルートで解説が欲しかった。
シナリオは途中下車式で、謎の解決とヒロインとの未来を選択する形式。ヒロインを選ぶと謎は謎のままになる。
エロシーンはアフターにしかないキャラもいるのでどちらにせよオールクリアを推奨。
好きなキャラ
サクヤ≧ユネ>キリエ>コトハ
内容についてはネタバレを避けるほうが難しい。
よって以下ネタバレ感想。
・サクヤはcv藤咲ウサ、ピンク髪、すけべ、巨乳後輩と個人的には1番好き。けどユネも同じくらい好き
・1917年のアポカリプスはエゾマツ→北海道からロシアの帝政終了と連想したけど全く無関係で笑った。
・「壁画」はそれほど衝撃的ではなかった。納得感はあった。
・サクヤ・プリマ・ユネは予想外だった。登場時棒読みと髪の毛拝借からそう繋げる発想がなかった。
・作中ではユネを疑う可能性もあったとミスリードしてました的記述があったが、
ユネを疑うという発想はまったくなかった。自分は探偵に向いてないと思い知った。
・黄金の林檎(ファンタジー)は別に違和感ない。読み直したら最序盤から登場しててむしろ感心した。
・現実的設定とファンタジーは合わない…と感じない。個人の感想でしかないが。
・読み直したら天の声(と思わされてたサクヤの声)でサクヤだけ初対面強調されてて逆に驚いた。
なんでもっと早く気づかなかったんだろう。
・リンゴは1人一種類まで、から青リンゴ食べたら赤リンゴの代償はチャラ、はさすがにご都合主義すぎると思う。
・赤リンゴ食べたシュウが記憶引き継ぎもできるのは黄金林檎の奇跡と勝手に納得しておく。
・監禁ヤク漬けされた主人公がサクヤに好意を感じるってストックホルム症候群…とか思ったけど微妙に違うか。
でも似た何かを感じる。
・リラの正体はキリエ関連で商店街の婆ちゃんかと思ったけど、ボイス聞いても同じ人か判別できなかった。
(駄目音感)ユネ曰く「誰も入ったことがない店」とラジオでの「町の人ほとんどが見覚えある顔」は矛盾する…わけでもないのか?常に店にしかいないわけでもなし…アンナがリリィの母なのか祖母なのかはわからんが。
・アポカリプスで学生がラリってた件は?自発的にミューズを服用したのか…どうでもいいと言えばどうでもいいが。
・サクヤの声が小さすぎ。個別でボリューム調整できるのはいいけど、デフォルトMAXだとサクヤ以外全員の音量を下げるとか糞めんどくさい調整が必要になる。デフォルト70%ぐらいならサクヤの音量上げるだけで済むのに…
・コトハの罠が迂遠すぎて気づくとか無理。アポカリプスの失敗を前提とするのは罠として意味があるのか?
破壊の美学を提唱してれば近づいてくるかも…は希望的観測が過ぎないだろうか?
・黒幕死亡済みは拍子抜け。シュウがアポカリプス阻止に成功したら黒幕側と正面対決することになって為す術なく消される、だからサクヤは妨害していた?とか妄想してたのが阿呆らしくなる。
・そもそもリリィたち学院側は黒幕死んだ後は誰の意思に従っていた?秘密の部屋に侵入したシュウたちを放置するよう指示だしたのは誰?アポカリプスに批判的なわりには協力的だった気もするが。
・アフターで既読スキップを使わせるゲームとか初めて見た。もちろん悪い意味で。
・アフターはエロ補完として優秀だけど、シナリオ的には蛇足感強い。ユネ両親もキリエ両親も町での教育について具体的には知らなかったで済ませるのは無理がある。子どもと10年以上引き離されてどんな教育をしてるか具体的には知らない、でも放置とか親(というか人)してヤバいとしか思えない。
・キリエアフターでクリスマス越えたらユネの存在自体が元に戻ったとシュウは勝手に思ってるけど、赤リンゴの代償がなかったことになってるならご都合主義すぎるし、そうでないならシュウが自分に都合にいいように解釈するだけの阿呆になってしまう。実際後者なのかもしれないが。
・義務教育を受ける権利を剥奪した上に生命まで犠牲にしようとした町をPRとか冗談がすぎる。
センセーショナルな話題になったで済むとはとても思えない。ドイツみたいに政府に解体されるのが自然なのでは…
・キリエアフターでは未完成のアポカリプス。ならなぜギドウは戻らない?生命を使い切った?完成前に悟った?
・コトハアフターでは完成?のアポカリプス。でも求めた絵を完成させて筆を折るか?完成した後で失楽園の二番煎じでしかないと気づいた?
・アメイジング・グレイスが流れるタイミングは最高だった。それはそれとして、ユネのラストソングはvoユネのアメイジング・グレイスを流してほしかった。
・サクヤがシュウを監禁したままにしなかった理由は作中で説明されてるし、ギドウにミューズ使ったとしたら学院側を敵に回して詰んでたのも想像はつく。けど失敗周回の描写もあったほうがより親切だった気はする。
・せっかくサクヤだけシュウにいろんな呼び方があるんだから、それを活かしたエロシーンが欲しかった。
(恋人プレイ→シュウさん、教え子プレイ→先生、年下強調→先輩)
・サクヤの敗因
「私たちの掴んだ未来で納得できなかったからーー先輩はそこにいるんですよね?」
「嘘ですっ…!それなら、どうしてあの時に終わってくれなかったんですかーーっ!」
ニアサクヤとのエロシーンがなかったから
ー終ー