田舎の雰囲気を良いとこだけとった癒やしゲー
率直にいってめちゃくちゃ面白いわけでもなければ、途中で投げたくなるほどのクソゲーでもない、ザ・凡作。メインヒロインである柚と主人公の性格に嫌悪感を示す人もいるらしいが、幸い特に感じることもなく４ヒロイン攻略完了。Planadorさんの感想で、柚が無能なのも主人公が無茶なことをやってしまったのも説明されていたからだと納得。
そもそもウィルプラス作品１０本１万円ということで実質１０００円で購入したのでそこまで期待してもいなかったので、それなりにニヤニヤしつつも抜けるキャラを２人見つけられただけでも最低ラインは越えたかなという印象。特に柚は他におかず候補の作品が残っている中優先的に使いたいと思わされるほどの魅力を感じたから馬鹿にはできない。やはりシナリオプレイ中の鮮度とでも言うべきものは疎かにできないなと再確認。
しかしちょくちょく粗の目立つ作品でもあった。公式で紹介されてる義妹が偽妹だったり、年齢設定がわりとガバってたり。岳史が村に来て３度目の夏、柚は分校から本校に進学し（椋香ルートから）、すずなは４年生で卒論やレポートや就活が必要な都会の学校へ進学し、こごみはすずなの３つ下。そしてすずなは柚より年下だと言う。普通に考えたらすずなは大学へ進学していて、子作りには身体の成長が足りずまだ成長の余地がある柚はJCからJK。そうなると３度目の夏の時点での学籍は、２年目の時点で３年生学校を卒業した椋香が１９～２０、すずながJD１で１８～１９、本校に進学した柚がJK１で１５～１６、こごみがすずなの３つ下で１５～１６。そう、柚とこごみが同学年になってしまう。こごみが柚より年下というのは単に遅生まれという解釈もできるが、こごみルートとすずなルートでの早蕨家の家族構成の違いを考えるとなんとも言えない。特にすずなルートでは受験というものを知らないすずなが自分の実力すら把握しておらず、受験勉強が１つの問題として挙がるわけだが、他ルートではそんなこともないし、こごみルートに登場する早蕨家の父や祖父母がすずなルートで一切登場しないのも違和感しかなかった。
まあ重箱の隅をつついてしまったが、別段イラつくこともなくニヤニヤしながら勧められたので大きな不満はないのだが、やはりこごみルートの短さは短所として挙げざるをえない。年下少女にバブみを感じる系ヒロインのこごみ、アペイリアで知ったロリ系の秋野花。ニヤニヤしながらシナリオを読み進めたがまあ短い。こごみ自体に問題がない上に主人公を甘やかすヒロインだから仕方ないのかもしれないが、４枠しかないエロシーンの１つがフェラのみと残念な気持ちにさせられたのはどうしようもなく事実。他キャラで３年目まで続いたシナリオもこごみだけは２年目で終わるなど、まあロリ担当としてJCのまま話を終わらせたかったのも理解できないではないが、やはり残念。つまるところ、もっとこごみに出番を、エロシーンを！といったところか。まあ露骨に柚が優遇されてるゲームで何を言っているのかというものだが。
ともかく多少の不満はあれど致命的なものはなく、BGMはなついろレシピは飯テロ系らしく包丁の音ぽいSEなどが心地よく、柚のエロシーンは浴衣やワンピースに、JCらしく髪を縛った状態での制服半脱ぎHとシチュエーションや服装にまで気を使った良いものだった故、それなりに良かったのかなと言うのが総評。