体験版が伏線のためプレイ推奨ということで、女子しかいない魔法使いの学園に主人公が使い魔として召喚されるとかゼロ魔+ISかな?そんな印象から始まった本作。序盤あまりの退屈さに失敗したかと思ったが、TRUEまでプレイしてようやく納得。
萌えゲーアワード10本1万円セールで購入。角砂糖にしては珍しくシナリオ面でも評価されているとのことで角砂糖に初着手。
ヒロインは全体的に幼さを感じさせる絵で、メインヒロインも恋愛をしたことのない子供という状態から物語が始まるため、ロリもイケるという人以外には勧めづらい。ロリ巨乳妹という属性はあまり馴染みがなかったが、普通にイケるとわかったのは嬉しい発見。清楚系黒髪先輩を除くと残りは男装幼馴染と若干ニッチ需要狙いかと思わせる構成。
シナリオは共通から個別のイチャイチャとTRUEのシリアスが完全に切り離されているため、イチャイチャ希望で個別のシリアスは邪魔という人も、シナリオに緩急がないと物語として楽しめないという人にも嬉しい作り?となっている。見方によっては序盤が退屈で終盤しか盛り上がらない作品とも。
悪人がいないためストレスやヘイトのない非常にユーザーフレンドリーな世界。
選択肢含めた設定面が非常に秀逸。体験版を使った伏線も良くできてるし、選択肢であるクロノカードをシナリオ上あそこまで活用するのは見事としかいいようがない。物語として面白いかどうかはともかく、プロットが面白いのは間違いない。
選択肢の内容がシナリオ上意味を持つゲームはいくつも見てきたが、選択肢システムそのものに意味を持たせるゲームはそう多くない。それでいてTRUEラストは選択肢の内容が重要な意味合いを持たされており、感動というか感嘆させられた。