注:ここは戦場です、というのはさておきエロゲというよりはエロ有り少年漫画という方が近い。「うしおととら」が好きなら間違いなく楽しめると思う
人間嫌いなすず(主人公は例外)という名の妖怪と主人公・双七が初めてまともに触れる社会の様と、その中で見つけた掛け替えない仲間の為に戦うという話。
迫害され、辛い過去を持つがそれでも真っ直ぐに、青臭く生きる双七はまさしく「うしおととら」の主人公・うしおのようだ。
シナリオも笑いあり、ホロリあり、無論手に汗握る燃えありとまさしく熱血系少年漫画エロゲverという感じだ。
シナリオも小難しい伏線などはなく分かりやすく、素直に感情移入できる。
ドタバタ満載学園生活な中盤、燃えバトル目白押しな後半とスッキリしたシナリオ構造は秀逸。反面目新しさはないが、変に頭を悩ませるタイプの話ではないからこれでいいと思う。描写も分かりやすく読み手も勢いに乗って話を進められる。
ただ黒幕と言える中と天の扱いがなんともトホホなのは残念。文字通り九鬼に食われてしまうのだから合掌ものである。
しかしすずルートのラスト、怪獣大決戦はやり過ぎ・・・とは言っても一番燃えたのは確か。主題歌が流れる辺りからは必見だ。
それにしても男性ボーカルの主題歌ってエロゲでは珍しい。
お気に入りは薫。年上で真面目な堅物、もといしっかり者だが、双七絡みでは初心な所を覗かせるのがとてもツボに嵌った。
余談
一言で書いた「注:ここは戦場です」は薫ルート後半のあるシーンでのセーブタイトルです。深夜にセーブした途端に爆笑したのはここだけの話。
命名者、アンタいいセンスしてるわ