ブランドに求められたものをそのまま形にしました、という出来。ただ同方向の他ブランドと比べれば小粒の出来という印象が残る。
イチャラブ抜きゲとか萌えエロと称される萌えゲ層向けにH分を加味した作品。
こういう作品も多くなり新鮮味を感じなくなった身としては、やはりキャラ立ての弱さを感じる。一つ屋根の下で暮らす擬似家族的な要素もドタバタコメディー分は少ないし、ヒロイン同士の掛け合いも潤滑なシナリオ進行を念頭に置いた内容でそれほど盛り上がらない。
言ってしまえば粗を出さずに無難に仕上げようというのが透けて見て取れた。
けどH方面は頑張った。
CGの塗りはトップレベルだし構図は密着感が抜群(股を広げての挿入が被り気味だったが)
なにより効果的なカットイン。
美穂乃の初Hでコンドーム挿入で射精後に、不満気な美穂乃が口でコンドームを引き抜くシーンは多分本作で一番グッときた。なんていうかエロを分かっている!と思わされた。
ただ全体的にはカットインがまだ少なめなのが残念。
BGVは上手く使えてるのだから次はこちらを頑張って欲しい。CG枚数に影響しない範囲で。というかこの辺りは他のメーカーももっとふんだんに取り入れて欲しい。
キャラ的によかったのはねここなのだが、脇コキやらニーソコキと言ったマニアックなプレイが目立ったのが不満。一番良かったのが初Hというのはどうもなあ・・・。
新鮮味のない無難な出来(60点)にエロは頑張った(+10点)で計70点。
次に超えるべきはプレイヤーを楽しませるシナリオ(萌えるとはまた別の意味で)なのだがこの壁が一番ぶ厚い。ほとんどの萌えゲメーカーがこの地点で踏みとどまるのに腐心する中ままれはどのように決断するのか。そろそろここを一足飛びに飛び越えるブランドが出てきて欲しい。