最後のとんでもバトルはいらなかったんじゃないか?
4章までは実によかった。てかここで終わりでよかったんじゃないか?
5章の異能バトルみたいなのは完全に蛇足。ここで -5点しました。
忠臣蔵に関して良く調べてあるなと感心するが、テキスト自体は安い感じがする。
作品中の戦闘描写はSEと剣閃と雰囲気で感じるもののようだ。
戦闘の描写は実にあっさりしている。刀のぶつかり合う音、
刀の繰り出されるエフェクト、つまり戦闘描写はゲームのシステムに助けられているので
ライターの能力の問題なのか、戦闘を重視していないからなのかは分からないが、
刀と刀がぶつかり合っているんだろうとか超早い攻撃とか重い攻撃なんだとか
そういうのが分かればいいって事なんだろう。戦闘自体は1パターンでかなり飽きる。
バトルに関しての描写や安易なテキストは結構気になるけれど、
話的には忠臣蔵の謎や事実を絡めつつ、章により話がガラッと変わるのは良い感じ。
面白い部類には入ると思うけれど、歴史ものが好きじゃないとくどい感じがするかも。
結局、浅野内匠頭がなぜ刃傷に及んだかには至っていなかったが、
5章のとんでも異能バトルみたいなおとぎ話が書けるなら、
浅野内匠頭が刃傷を行った理由をこの作品としての答えとして出してくれても良かったと思います。
統合失調症だったとか実直で厳しい面もあるが、優しい殿様だったとか
章によってまちまちなのは視点が変更されているから仕方ないのですが、
結局分析をしてるだけで論文と変わらないレベル。
・・・とだいぶ厳しく批評しましたが、ゲームとしては総じて面白く、
忠臣蔵に興味が無くても分かりやすい内容になっていると思われるので、
プレイ自体はおすすめです。