シナリオが足を引っ張った作品。
静姉目当てで購入したのですが、色々と不満点が多かった……ですね。
今回は、静姉ルートだけ重点的に書かせて頂きます。
他の事まで書く余力がなかった……
せめて、自分のルート中くらい、静姉には本当の意味で幸せになって欲しかった。
生きてクロとイチャラブしてほしかった。
作中でメインキャラを殺すなとは言いませんが、
静姉に関しては、特典だってあんなに書き下ろし枠もらってるし、
かなり大々的に押し出されていた分、当然大多数のプレイヤーは期待しちゃいますよね?
静姉との幸せな日々があるということを。
勿論、OPムービーの「私が消えてなくなったとしても」からして、
全部が全部幸せな終わりではないだろうな、とは予想していましたが…
でも最終的には、トゥルーエンドとかハッピーエンドという形で
幕引きができると思っていたのですが。
静姉は最期、死に水の影響と心の中で戦って、最終的にはクロに殺されるという結果で自我を保てたけど、
それは死に水に抗うためにはそうするしかないという 「納得」と「諦め」であって、
決して「幸せ」「満足」な最期ではなかったように思えてなりません。
そしてエピローグ。
「笑わなきゃ駄目だよ?」
静姉は最期にそう言ってくれたのに、エピローグのクロは全然そんな風じゃなくて、
静姉が死んだ場所に花だけ置いてさよなら、はあっさりしすぎていませんか。
せめて、もう少し独り言でもいいから、静姉と話すような感覚の独白があったりとか、
無理矢理でも静姉の墓前に笑いかけてみせるとか、
クロ自身が静姉の気配を感じる等、静姉と確かに今も繋がっているんだって
思わせるだけでもしてほしかった。
心理描写がちょっと淡々とし過ぎているような気がする、とは思いましたが、
最後の最後でこうも淡泊なエピローグを見せられたら、やはり静姉好きとしては
納得しがたいものがあります。
CGや音楽、他の要素では不満はほとんどなかっただけに、
本当にもったいない作品だったなと思ってます。
それにしても、若葉は何であんなにかわいそうな扱いなんでしょうね。