無駄なくまとまった素晴らしいゲーム
テイストは違えど、イノグレの殻ノ少女シリーズと似たものを感じるミステリ成分強めの超良作。
諸氏の仰るようにパッケージからは想像も出来ないリアルなホラーっぷりは、視覚的な描写は少なくとも猟奇性抜群、人や社会の闇を描いた噂に違わぬイカレっぷり。
まさかここまでプレイ中に瞳孔開いてパキりまくるとは…。
また単独ヒロインで本作の元気印、悪魔アンネリーゼがとにかく可愛い。
きみしま青さんによるキャラデザに歩サラさんの好演も手伝い、爆弾級の可愛さ。
表情や服装、髪型がコロコロ変わってE-moteで動いてCV:歩サラ、天使か？いや悪魔だ。どっちだ？
システム面では捜査パートで実際に画面をクリックして操作し舞台である呪いのマンションと各部屋の天使について掘って進んでいくので没入感は抜群。
ロープライス作品ということでシナリオのボリュームが懸念点だったが、伏線の回収含めて綺麗に纏まっており、たっぷりとは言えずとも丁度良い量感。
加えてテンポよくシリアスすぎないテキストで萌えとホラーを両立出来ており、このバランス感覚のおかげでEDまで一気にプレイ出来た。
またWASABIの過去作と繋がってはいるがプレイしなくても全く問題無いので本作から入っても大丈夫。
本作OPのキラピコキュートなダンスチューン「Fantastic Conflict」も、トゥルーエンド後に聴くとリリックが刺さるわ刺さる。
solfaさんと小春めうさんのエアー感溢れる歌唱もマッチしており、何度も聴いてしまう良曲。
総評で一言、超良作。欲を言えばアンネ以外の4人ともう少しコミュニケーションを取りたかったのでアペンドorファンディスクを待ちます。