絵や歌やムービー、労も金も惜しまずに全力で笑いを取りに来る姿勢には素直に頭が下がる。ちょっと不安になるカクツキとか動作の不安定さはあったけど、普通に良作。
グラフィック(19/20)
処女膜教授wwついにオーラスでシリアスな話になるんだろうか?って思った矢先に意表を突いて渾身の出オチキャラを持ってくるとか天才かよ。その他にも、全員の犬CGがあったり、チンコになるSD等々、ネタのほとんどを絵で表現する姿勢。ビジュアルノベルで笑わせるってのはこういうことよね。
ストーリー(36/50)
要所要所でワードセンスが良かったと思う。決して難しい言葉を使っているわけではなく、平易な言葉で心に染み入るようなセリフが多かった。由衣バッドでのモモケンの喝や、東条父の自書のまえがきだったり。特にモモケンのセリフには何気に名言が多くて、こういった友人のおかげで、主人公も夢に頼らず、現実で等身大の自分でぶつかれるようになったんだろうね。そう考えると、実は作中で一番大人だったのはモモケンかもしれないね。
主人公のこういった成長や、由衣ちゃんのプレハブの件とか鑑みると、大きな主題としては「子供から大人へ」みたいなのがあったのかね。夢から醒められないみことちゃんやバッド時の由衣ちゃんとかも言ってみりゃそうか。あんまりテーマ推測したりとかは苦手な雑魚読解力なので自信は無いけど。
ちょっと残念だったのは、時雨ちゃん以外のルートだと恋愛描写が弱いところ。いつ好きになったんだろう状態で、まあほぼ一目惚れに近いかなって思う。各ルート結構立ち入った話になるから早く恋人関係になっておいた方が無理なく進めやすいんだろうけどさ。七羽ちゃんで言えば、自作小説を読ませてくれるくらい、そして店番任されるくらいの関係になってないと話が始まらないし、しょうがない部分もある。逆に時雨ちゃんは、二人で問題に立ち向かう中で惚れてもらうって展開なんで比較的感情移入しやすい。ここら辺は個人的な問題ではなく部活のことだから先輩後輩の間柄でも相談しやすかったことや、時雨ちゃん自身の開けっぴろげな性格も幸いした形ですね。
もうちょっと共通ルートの尺を多めに取ってくれたら、そこまでチョロイン感は湧かなかったかなと思います。まあこんくらいチョロいゲームもあるけどね。他の部分がかなり良かったがために、余計悪目立ちしちゃってるのもあると思う。
エロ(17/20)
良い塗り。巨乳ヒロインだとおっぱい弄ってるCGも多くて個人的には良かった。卑語が少なすぎるって言うか、ほとんど皆無じゃなかった?ってレベルなんでそこは残念に思う。春乃いろはさんという方、ランプかどっかで一度聞いたキリだったんですが、めっちゃエロ演技上手くなっててビビッた。こういう裏も手を抜かない人はやっぱ好感もてるよね。
音楽(9/10)
時雨ディクショナリーは中毒性高い。OPはスルメソングの部類かな、結構好き。
合計(81/100)