ルート付きヒロインが14人、ルート無しエッチ4人で総勢18人とおまんこ。野球もできる大所帯。ちなみに初見だとA3やらB5やら言われてもよく分かんないでしょうが、少し特殊なファンディスクという認識で良いと思います。無印の個別ルートで克服したトラウマや葛藤なんかは読んでる前提の書き方なので、コレだけで完全版という形ではないです。
グラフィック(18/20)
ユニタリーフォームの発動演出がクソ格好良くなってる! だのにアキトの出番が殆どない! 何これ? まあ努力は買いますw
新キャラたちも相変わらずの露出度でニッコリ。これだけの人数で崩れたCG等が全くないのはグラチームの丁寧さの成せる業っすね。謎にアニメーションなんかもあって少し笑った。背景はほぼ使い回し。
エロ(37/50)
ティアのみ6枠、前作のメイン級5人が5回ずつ。セルフィとマリエルも5回。前作のサブたちは4回。珠緒のみ3回。何かすげえ変則的だけど、どういう基準で格差ついてんのかは分からない。メイド3人とババアはそれぞれ1回ずつのオマケ的扱い。回数と色んな声優さんのシーン演技を聞けるだけでもお得感満載ですね。ただ非常に残念なのが、似通った構図が多用されていた点。今作内だけでもヒロイン間で似通ってる上、前作まで含めると恐ろしく既視感。CGが表示された瞬間は大抵デジャヴフリーズしちゃうよね。まあこの人数じゃ多少の被りは仕方ないけど、ちょっと過度だった。空中チンコも多くて萎えた。購入前の期待よりは抜けなかったです。
ストーリー(11/20)
普通のファンディスクと比べて少し構成が変わっていて、後日譚ではあるものの、誰とも恋人になっていない状態でスタートする話しかない。オーソドックスなファンディスクなら、前作で恋人になった5人はその後のイチャラブ短編を5本用意して、新規2人は彼女たち用の物語を用意する構成がよく見かける形だと思うけど、今作は言い方悪いけど恋愛関連は全部無かった事になってる状態で共通ルートをやり直す方式(ただし前作個別ルートで描いたヒロインの成長は有ったものとする)が採用されている。メーカーは多分ちょい無理筋でもリセットして全員の好感度横一線でよーいドンをさせたかったんだと思う。純愛ゲーとして評価できる姿勢と言うか、メンタリティと言うか。まあその割にはエロシーン数に格差がついてるのは苦笑だけど。
シナリオの内容に関しては……またスポーツ論みたいな感じで辛口になるし長くなるしで、やめとこうかなとも思ったけど、一つだけ。
アフターという事なので、もう少しアキト君の才能が評価されて、そこで新たなステージに飛び込んだりする展開を期待していただけにガッカリした。別に俺ツエーしろって話ではなくてね。円卓の騎士を二枚抜きして優勝を掻っ攫った超新星、しかもユニタリーフォームなる激レア中の激レア能力を駆使する、将来はスーパースターになる可能性が非常に高い未完の大器。これが彼が受けるべき正当な評価なんだよね、スポーツ的側面でフェーダを見るなら。つーのも、候補生が沢山居て、空位も基本的に無いらしい「円卓の騎士」ってさ、言い方悪いけど、多少強いだけで幾らでも替えが効くんだよねwけど彼は別。近衛の血筋でしか発現しない(しかも全員ではない? 妹に関する記述が少なすぎるので推測ではあるが)当代ではオンリーワン、本物の伝家の宝刀を持ち、しかもその強いだけの円卓の騎士を複数破っている。そして何よりユニタリーフォームはスターに必須の「華」を備えまくった能力。折角なので話題に出した野球で例えてみますと……ペドロの伸び上がるようなフォーシームで空振りを取り、リベラのカットでバットをへし折り、ホフマンのチェンジアップで仕留めるマジキチエース。フルチンでマウンドに上がっても許されるレベル。もちろん完成形も完成形だけど、その可能性を備えた能力なのよね。育て方次第ではマジで野球星人が完成してしまうから。
で、そんな彼は今も種馬ハウスで平穏に暮らしている。うーんこの。プロリーグとかもあるんでしょ? そこのユニオンのスカウトとかは何してんの? 仕事やる気なくてサボってんの? 俺なの? 学内大会とは言えテレビ中継もされてたし(多分)世界的に見ても超実力者のアーシェまで変態的な戦い方で破った選手(しかもルックスもピカイチ)が完全に放置されるってのは良く分からん。ショーであり、金も絡むのにな。
無印の焼き直し且つ取って付けたような別れ展開を多用していたけど、全部ヒロイン側の家の事情(名家のお家事情ガーってヤツ)で新鮮味が無いし、それくらいならアキト君の方が他の名門校に交換留学生で招待されて種馬ハウスを離れるみたいな展開があっても面白かったかもね。あんま見ないしね、エロゲだと。主人公の才気が認められて、夢を追うためにヒロインと遠距離恋愛になるかも展開って本当少ないよね。
結局、フェーダをモテ手段としか使ってないんだよね、このシリーズは。まあエロゲだからそれで正解と言われれば御説ごもっともではあるけど、折角独自のスポーツを扱うんなら、上手く絡めてシナリオも熱くして厚くして欲しいと思ってしまうのが客のワガママだったりする。
音楽(9/10)
前作に続いて今作もボーカル曲のクオリティが高くて非常に満足している。OPの疾走感とEDの隠れた名曲感。とっても良かった。ただ音質が僕のPCと相性が悪かったらしく耳心地が悪かったのでそこは残念だった(完全なる日記)。
合計(75/100)