いわゆる「紙芝居」からの脱却を目指す流れの中で、失敗の方向に突き進んでしまった作品。やりたかったことはわかるし、姿勢は買うんだけど……
グラフィック(18/20)
2-Gさんの絵は相変わらず可愛らしい。塗りのおかげなのか知らないけど、あんまり複数原画が気にならなかった。シール系列の作品で何度もチームを組んでいるからというのもあるのかな。
ストーリー(29/50)
まあさして変哲のあるストーリではないのですが、意外と嫌いじゃない。ライターさんが狙ってやっていることとはとても思えないんですが、キャラがみんな単純で幼稚なんですよね。そこが何か一周まわって可愛かった。完全に僕個人のツボだと思うんですけどね。非常に記号的な悪役キャラのいやがらせから皆の秘密基地を守れ!っていかにも子供っぽいコンセプトも可愛い。
ストーリ以外のところで一番今作で焦点になるのがイベントムービーですよね。イベントCGにムービーをつけて可愛らしさをより引き出そうという試みなわけです。これが一言感想でも書いた部分ですけど,機能不全。いや正確にはこちらの拒否反応を抑えるほどに自然には機能出来なかったといった方がいいのかな。エモートとの最大の違いは、やっぱり唐突に動く感が強いんですよね。前者は絶えず動いているので慣れが生まれる余地があるんですが、今作のは「いきなり動いてビックリするからやめれ」って感想が一番に出てきちゃう。静の時間が圧倒的に長すぎて、動をどうしても唐突に感じてしまって慣れない。コレが本編全部ムービーで動けばまた感想は違うものになるんでしょうが、実現は諸々ムリなわけで。次回作があるのかは知りませんが、この方向を続けるなら、まだまだ多く改善の余地がありそう。
エロ(15/20)
イベントムービーのあおりをモロに食らったのがエロムービー。前作(正確にはブランド名は違うんですが)のあまたらすリドルスターの質から数段落としたものになってしまった。コレもまたヘイト溜めやすいところ。簡単に言うと「日常イベントのムービーもいいけど、こっちもちゃんとせいや」っていう。加えて個人的にはまこ姉のシーンが不遇気味で不満。
音楽(8/10)
気になったBGMはなく、無難に仕上げてたのかなと。OPがノリよく好みだったので加点。
合計(70/100)