性懲りもなく発売されているアホみたいなヤツの第三弾です。ただ前作と比べて格段に妖怪度が下がり、一目見て人間の体だと認識できるような範疇の改造ばかりな上、ネタ被りが多く新鮮味の無い改造樹形図とくれば、劣化コピーの評は免れないと思います。
グラフィック(18/20)
肌の塗りは明らかに向上しており、背景絵も良くなっています。なに予算増大しとんねん。
ただ僕がこのシリーズに求めてんのはそういう事じゃないんですよね。もっと見た瞬間、椅子から転げ落ちるくらい爆笑させられる衝撃の一枚絵なんだよ。同人くさい塗りでも(むしろ前作は、その同人くささがハマってた)。今作の絵で笑ったネタは、ゴム化エンドくらいですかね。ネタ被りのせいとも言えますが、そこを差し引いてもパワー不足は否めない。ぬか床とかさ、乳島とかさ、情熱があったじゃん、前作には。絵で笑かしたろうという情熱がさ。どこ行っちゃったんだよ。
ストーリー(35/50)
まあ一言で言ってしまうとマンネリですね。もう問診の段階で、ある程度は改造の内容が透けてしまっていて、意外性を感じる改造が非常に少なかった。「あー、ケツ関連選んでいけば肛門ルート入って……ハイハイ、肛門膣化施術ね。知ってた」みたいな。卵管改造、出産あたりは前作には無かった要素なんだけど、どうもイマイチ。ゴム化エンドの「知らんおっさん、産んぎゃああああ!」あたりはクソ笑ったけど。
前作でも言ったと思うけど、なんでウンコを使わないのか理解に苦しむよね。もう体は弄れるだけは弄ったから、残されているのは排泄物くらいだと思うのに。肛門改造で超肛高圧ウンコ汁レーザーキャノン作って、イギ〇ス議会を狙撃して阿鼻叫喚のブリカスぶりぶりエンドとか作ればいいじゃん。つーのは流石に冗談きつ過ぎるかもだけど、何か違った色を出して欲しかったのは事実。プレイヤーに遠慮してるとかなら全然大丈夫だよ。このシリーズ買ってキャッキャ喜んでる連中が「ウンコは無い。失望した」とか言わないと思うし。
批判はここまで。シリーズ踏襲の良い所も健在だったのでそこら辺を。
何よりもワードセンスだよね。喘ぎ声や絶叫の中にネタを混ぜ込んでくるからガンギマリ。例えば。お馴染みのクリチン生やす施術時、今作は蚊を使ったんだけど、刺された後「痒み止めはああああ!? むひぃいいいいいい!」みたいな絶叫を上げて「そんなものは用意していないよ」的な返しを受ける。「むひぃいいいい!」が基地外絶叫と見せかけて塗り薬の「ムヒ」を要求していたという事だね。癪だけどちょっと笑ったよね。
また今作は医師の浦辺の口癖「〇〇美」も微妙なラインで攻めてきており、基本はさほど面白くないのに、時折ハマる場面があって、ここら辺の緩急は、やはりライターさんの手腕を評価せざるを得ないですね。真面目一徹かと思いきや「たらちねに マラも引かれる 重力美」とかいきなり詠み出すからね。前作の医師もオトボケ天然でギャグ参加する場面もあったんですが、それをもう少し強くした感じのキャラ造形ですかね。
集大成のトゥルーエンドもやはりありましたね。とは言え改造が控え目なので、前作の妖怪大戦ぶりを思うと物足りないけど、それでも改造女体同士がイカせ合う様はやはり地獄で、そこそこ笑えました。何がどうなって、どこに何が入っているのか誰も把握しきれない感じ。
総括。文句も多くなったけど、唯一無二のシリーズだし、今作から始めるなら十分楽しめると思う。笑いだけを求めるなら前作だと思うけど。
エロ(17/20)
塗りが良くなり、体の過度な改造が無くなった分、抜きやすくはなったよね。笑いだけを求めるなら前作と書いたのは、こういう点からで、実際エロ方面はこっちに軍配かな。
シーン数は34回。大半が浦辺との絡みで、フタナリ化レズプレイや他の男相手は極少。そういうバラエティも前作の方が豊かだね。あー、じゃあビジュアルじゃなくシチュ重視の人はエロも前作の方が好きかも知れないですね。よく分かんないけど。
音楽(3/10)
BGMはいくつか新調したみたいですね。射精時のヤツも変更されていて、多少はマンネリに気を遣った形跡はある。マジキチボーカル曲とかあれば尚良かったかね。わるきゅーれお得意のタイトルだけで流れるヤツでいいから。
合計(73/100)