一応は抜きゲー区分のようだけど、エロシーン単体のクオリティで勝負するより、萌えと性欲のシナプスを促してエロスに繋げるような構造。要するに「萌え」と「抜き」をそれぞれ左右の天秤皿に乗せて均衡を保てる(片方を重視しすぎない)人向けなんでしょうね。僕には難しかった。やっぱ右利きだから右の方が若干太いと思います。
グラフィック(16/20)
原画さんはお二方。上の姉妹たちを担当されているK子さんの方が好きですね。目が柔らかい感じがするというか(素人並感)。背景美術は地味に綺麗な物が多かったと思います。服装差分はもう少し欲しかった。というよりコスプレ等の特殊衣装が欲しかった。三女のスク水くらいだったかな。ちょい寂しい。
エロ(30/50)
各ヒロイン7回ずつ。ハーレムが6回で合計34回か。フルプラでこの数は少し渋い。本番比率は高めなので、そこは救いでしたが。
シーン内容も無難と言うか、没個性的と言うか。妹によってシチュというか、多少の差異はついているんだけども、個人的には弱く感じた。四女あたりは無知シチュを期待していたのに、実は姉妹で一番の耳年増でした。体が小さすぎてチンコが入らないから先にアナルとか、そういう変化球はあんまりピンと来ない派なんですよ。次女にしたって、姉妹で唯一の恋人願望持ちなのだから、もっとデートエッチを増やすとか、創意工夫が出来たのでは。三女も折角の潔癖症設定をもう少し上手く使って欲しかったかな。少し嫌がっている所をベロチューで溶かしてその隙にブチ込むとかね。
まあ現状は姉妹全員が割と均質的なエッチをしていて、正直に言うと三人目くらいからは飽きてしまった。
ストーリー(11/20)
しっかり者だけど友達のような対等さを求める長女、家事万能の良妻型で恋人願望を持った次女、ツンデレ+子犬系+性への過剰な忌避感と一番属性を盛った三女、最も幼いながらも性への興味津々というギャップを狙った四女。まあキャラ自体はそこそこ立ってはいるハズなんだけど、微妙に萌えなかったですね。表題でも書いたように、僕がどうしても抜き重視で見過ぎたのも影響あるかもですが。記号的な和姦エッチをする割に、妹たちの設定だけ凝られても……みたいな感覚。「この可愛い妹たちとエッチ出来るなら、もうそれだけで幸せなんじゃ!」というお兄ちゃん力を備えてないと厳しいらしい。
仲の良い兄妹からエッチまでする兄妹へと変わる過程も、萌えるハートが無いと長く感じてしまった。一線を越えてしまってからはサクサク進むので良いのだけれど。
ハーレムに関しても全員を平等に扱うという意識(萌えゲー的要請)が強すぎたらしく、破瓜の順にも不平等を消し、その結果このルートはいつも流血している印象でした。平等や調和を願いながら多くの血が流れる。人類の歴史のようですね。正直、全員とエッチするようになった後の世界線から始まっても良かったくらいですけどね、個人的には。ハーレムエッチの醍醐味って5Pとか、とっかえひっかえとか、そういう男の業を詰め込んだアレなんですよ。労わりとは対極で、好きにしていい穴が沢山あるという喜びが肝なんですよ。ちょっと痒い所に手が届いてない感がある。
まあ結論としては。そこまでエロに期待せず、妹大好きな人がまず「妹萌え」有りきで、その延長線上に愛でながらのエッチがあるという意識でプレイするのが一番怪我が少ないゲームだと思う。ハマれば「萌える」と「抜ける」が高次元で共存する一作になるかもですね。わかんないけど。
音楽(8/10)
OPの疾走感のある電波ソングがかなり良かったですね。また個別エンドにそれぞれED曲を用意するなど、かなり力を入れており好印象でした。BGMはあまり耳に残ったものは無かったですが。
合計(65/100)