立ち絵のある女性キャラ全員のエッチシーンを設ける抜きゲーの鑑。声優陣も実力派揃いで素晴らしい。シナリオはインフレバトルとハーレムもの。かなりボリュームがあるので気長に消化しましょう。
グラフィック(18/20)
複数原画ですが、それほど違和感が無いです。塗りが良いのかお二人の画風が良く似ているのか。服装差分や背景も問題なし。
エロ(40/50)
メインの五人中、四人が6回。シルヴェリアだけ5回。マリエル、十兵衛、ユノの準ヒロイン三人が各2回。残りのサブたちが1回ずつ。中々の量だと思います。
環境周りとしてはピストン音がかなり良質ですかね。あと愛液差分、精液差分が汁気たっぷりで相当こだわってる感じですね。
巨乳ヒロインが大量という事で、おっぱいを大事にしていて、僕が確認した限りでは構図や被服で乳首が見えないというシーンは無かった筈。これ実は驚くほど出来てないメーカー多いですからね。
卑語はほとんど無い。ここが惜しいなあ。強く気高い女の子が下品な卑語を口走るのが好きな人は多分物足りない。あと主人公より先に女の子だけ絶頂するパターンと一緒に絶頂するパターンを効果的に織り交ぜてきて翻弄されるので射精カウンターが欲しい。
総括すると、まあ大体満足ですけどね。
ストーリー(7/20)
大会の序盤では無名の主人公がお姫様の騎士団に引き抜かれて、それを契機に秘められた剣才が徐々に頭角を現していくというシンデレラボーイの王道的展開。ご都合主義満載だし、ヒロインはすぐ惚れるし、二つ名は中二くさいし、アドバイス一つですぐに壁を打ち破るし。でもまあ深みは無いけど、コレはコレで気軽に楽しむ分には大丈夫でしょう。抜きゲーのシナリオだしね。とか思っていると、終盤に特大の地雷が待ち受けていました。アーシェ姫なる無能が現れて「ビッグネームが居ない大会はダメだ、決勝前だけど閉会」という大鉈を振るってくれやがります。彼女の言い分では、大会は現状強い者だけで構成すべきという事らしく、今弱い者は成長の機会さえ与えられず締め出されるワケですね。
……うん、バカかと。
断言できますよね。このスポーツ終わるぞマジで。当たり前だけど、今強い者達もやがては加齢と共に衰え、引退していきます。そうなったとき、後ろを振り返っても誰も若手は育っていません。現状しか見えていない、将来的な展望が何も無い。つーかコレ、ファンはブチギレですよね。彗星の如く現れた無名の騎士(主人公)が次々ジャイアントキリングをして決勝まで来ちゃったよと脳汁ドバドバ状態の所で打ち切りとかほざくわけですから。そしてメディアも黙っちゃ居ないでしょう。学生の大会とはいえ、テレビや取材も来ているようですから、そこにはやっぱり多くのお金や人が動いている筈です。ショービジネスですからね。それを小娘の一存で無くされていてはたまったモンじゃありません。中世の絶対王政じゃあるまいし、王族とは言えそこまでの暴挙を通してたら飯の食い上げです。仮に通るのなら、採算不透明の大会にスポンサーなんて付きませんし、メディアも来ないでしょう。そしてこんな強権まみれの終わったスポーツ、ファンも見放しますよ。現在のビッグネーム引退後は焼け野原じゃないですか。
しかもこのアーシェ姫の言い分をヒロイン達が終始「正論」として受け止めているのがマジで始末におえない。
抜きゲーのシナリオだし、ご都合主義はまあ良いよ、細かく言わん。だけど流石にスポーツ物の根幹が崩れちゃうのはやめようぜ。途端にここまでやって来たのがスポーツ以下のチャンバラになっちゃうじゃん。
音楽(8/10)
OPもノリ良くて中々のクオリティですが、EDが凄い良い曲。熱闘の余韻を残すような力強いバラード。これでもう少しシナリオが熱かったら相乗効果で更に素晴らしく感じたんでしょうが。
合計(73/100)