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tkktさんの女体狂乱 -爆ぜ乙女-の長文感想

ユーザー
tkkt
ゲーム
女体狂乱 -爆ぜ乙女-
ブランド
わるきゅ~れ
得点
95
参照数
670

一言コメント

社会通念や良識を一顧だにしない自由な発想力で紡がれる各種エンドは軒並み不謹慎。それらを彩る笑撃CGも勿論やりたい放題で最悪夢に出てくるレベル。頭の悪すぎるセリフを熱演する声優さんの技量もグッド。射精時BGMは当然のように無駄スタイリッシュ。絵文声音、あらゆる要素が一体となって極大のパワーで捻じ伏せてくる、極上のバカゲー。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

 某所でたまたま今作のCGの一枚を見掛ける機会があり、「あ、これ頭悪すぎるヤツだ!」と直感して購入。バッチリ期待に応えてくれました。
 おもに備忘録用の詳細な感想を書くので、未プレイかつ購入予定の方はネタの新鮮さを損なわない為にバック推奨です。


 1.肉棒ルート
 クリトリスを肥大化する、またそれを男性器化する等の施術がメイン。チンポ快感に焦点を当てたルートですね。
 まずクリトリスチンポに関して。淫核肥大化施術によってクリトリスがチンポ以上の大きさに改造されてしまうわけですが、どうやら乃亜にしてみれば、変形はしても一応女性の器官であるという事で愛着を抱き始めるのも早いです。現にクリチンという愛称をつけたのは他ならぬ彼女自身ですしね。「わたしの大切なクリチン」というセリフも複数回出てきます。なのでその大切なクリチンを男性器化する施術を行われた際には「クリチンに戻してえ!女の子に戻してええ!」と泣き叫びます。普通の女の子がクリチン生えているのが当たり前みたいな言い方が引っかかるけど、やっぱり彼女的にはまだ女性の器官という認識だったのでしょう。抵抗を見せ、「クリチンオナニーより気持ち良いハズがない!」と言い張るものの、次のクリックで「おっほおおおおぉ」の奇声と共に射精。ここら辺は様式美というか、即オチ2コマならぬ即オチ2クリックですね。エロ漫画の即オチ2コマと違ってエロゲでのそれは声が付くのが強みですよね。ただ勿論下手な人がやる「おっほおおおぉ」では逆効果ですし、ここら辺をキチンと笑いに昇華できる技術は素直に声優さんを讃えたいですね。
 そうしてすっかり男根の虜になってしまった彼女の快楽への貪欲さは凄まじいものがあり、マッサージ器を渡されて、あらゆる箇所に当てて一番気持ち良い所を探す様は非常に浅ましいものでした(肉棒巨根化施術)。
 「知ってましたか先生!? 根元すごいー!」
 「いや知らないけど」
 「でもこれじゃ裏筋が気持ちよくない。オナニーはチンポ全体で感じるものだからー!」
 「いや何処でそんな定義されてるのか知らないけど」
 先生の方が逆に引いてしまうような、こういう自由系の掛け合いも本作の魅力の一つですね。
 最終的に二つマッサージ器を動員し、チンポの裏表両方に当てるも、それでも足りないと駄々をこねる乃亜のためにタコを召喚するも蛸壺と勘違いしたタコが尿道口からチンポ内部に入り込み、思わず「どうしてこんな事になったのほおおおおぉー!」と絶叫。主に自分のせいだけどな。っていうかそれは見てるこっちのセリフだわ。そして無茶苦茶に擦りたて、射精と共にチンポからタコが飛び出す絵面。今作では珍しく予想できたオチの部類ですが、笑わないかどうかは別の話ですよね。
 更に肉棒の改造は続き、ついに魔根化エンドを迎えます。
 治療失敗を告げられ、釈放される乃亜「じゃあ私は体が爆発するまでチンポオナニーして生きろって事なの!?」と激怒。チンポオナニーしないで生きて欲しいけどね、残りの少ない人生を有意義に生きて欲しいけどね。
 そして絶望した乃亜は、こんなチンポ姿じゃ賢太郎に会うことも出来ないと投身自殺を図ります。チンポ姿とか言う謎の名詞に突っ込んでてもキリが無いので読み進めると、落下中の空気抵抗で快感を覚えてしまい、走馬灯を見ながらもチンポをコキ始めてしまいます。着地と共に絶頂。しかし魔根が衝撃を吸収してしまい死ねないというオチ。そしてそこで乃亜は閃きます。「走馬灯という存在が広く知られているのは、自分のようにチンポで助かった人間が広めたからだ」と。思いつきで人類を挑発するのは感心しませんね。


 2.乳ルート
 乳をただひたすら大きくする、乳首からチンポを生やす等の施術がメイン。
 やはりここでも最初だけ抵抗を見せます。「返して! 私の形の良いオッパイ返して!」と。さりげなく胸に自信があったらしいですね。しかしすぐに奇乳にも順応しナンのように巧みに捏ねて快感を得るようになります。
 乳首陰茎化施術では、乳首チンポを嫌がる彼女に先生が「鼻にした方が良かったか?」と訊ねれば「そんなチンポ天狗もっとイヤあああ」と絶叫大喜利で返すあたり好き。先生、コイツまだ余裕ありますよ。
 巨乳睾丸化エンドでは、キンタマが無いから女を孕ませられないという乃亜の不満をオッパイをザーメンタンクにすることで解消。爆発に備え山奥で隠居生活をするが、ひょんなことから不妊女性と出会い、試しに乳チンポで交わると妊娠成功、以来評判になるというオチ。「藁をも掴む思い」ならぬ「乳チンポをも掴む思い」だったのかね。
 また別エンドでは乳チンポオナニーのしすぎで感情を失い、夕日を背に俯いて佇むCGに悲しいBGM。しかしアップになると鉄腕ア〇ム顔が映し出され、機械化施術の内容説明。完全に別角度から刺しに来るのやめろ。つーかそんなん出来るなら最初からやったれや。今までで一番マシでしょう。
 そしてこのルートの真骨頂。鬼乳エンドへと進みます。学生プロレスの思い出を語りながら乃亜に十字固めをかけ乳房を伸ばしていく先生。その関連で、先生のライバルであり学生時代の同期生・榊医師の話が聞けます。乃亜に時限爆弾改造を施した張本人にして女体改造医学界の麒麟児。若槻先生は彼を越えるため乃亜の改造に血道を上げていたという設定。ていうか女体改造医学界とかあるんですね。滅べ。
 乳を伸ばしに伸ばされた乃亜は遂に地上では自重を支えられなくなり、海上生活を余儀なくされます。しかしそれでも先生の執念は終わらず、海上でも乳を伸ばすべく自身の体を超乳に巻きつけ螺旋状に捻り、伸ばしにかかります。しかし離した瞬間、スクリューの要領で海上を推進、沖合いに流されてしまいます。ならばともう片方の乳には上から絞るように圧力を掛けますが、今度は母乳が噴出し、やはり推進。二人は完全に遭難してしまいます。ここらへんのコントだけで爆笑していたんですが、これは序の口、暗転後のオチが圧巻でした。画面いっぱいに肌色。乳島として漂流し、同じような遭難者が住み着いているCGが映し出された瞬間、誇張抜きに腹筋つりました。後にノアの乳島と呼ばれるようになり、移民が増え、ついには国家として独立するらしいです。この為にヒロインの名前を乃亜にしたんですかね。何にせよ、傑作揃いの今作の中でも一、二を争うほど好きなエンドです。


 3.肛門ルート
 肛門改造と膣改造。
 このルートは減点対象。本当に勿体無い。ウンコを使わないからこういうことになるんです。ネオ・クソひり出し感というものを上手く使わないと。正直、ギャグのキレは一番悪いです。ヌカ床エンドくらいしか見るべきものが無かった。このルートだけライターさん違うんじゃないかなと邪推してしまいます(単独ライターのようですが)。
 多分すこし抜きを意識したんだと思います。おまんこ、ケツ穴と言った他に比べればオーソドックスな部位を使っている分、ノーマルに寄せたと言いますか。あ、やっべ、やりすぎたかな、このルートくらいは少しは使えるようにしとこう、みたいな。実際、乃亜の方から襲い掛かる騎乗位があるのが象徴的ですかね。
 

 4.極ルート
 今までの改造の内、複数を同時に使う。或いはまだ使っていなかった部分を使う、補完とおさらい。処女を残しての改造で賢太郎くんとの絡みも使いやすくなっています(上手く使えているとは言ってない)。
 まず未使用部分の有効活用。魚の調理みたいな文言だな(笑)
 いきなり乃亜の顔ドアップCGが表示されるので何事かと。純愛ゲーのキスCGと構図が似通っていて、事実彼女も先生に見つめられ、キスされると勘違いします。口腔の改造だろうかと思いきや、次のクリックで鼻の穴を思いっきり引っ張られた差分へ切り替わり。意表突かれて噴きました。鼻腔膣化施術らしいです。よくもまあ次から次へと……。先生の方もチンコを二つに魔改造し両の鼻穴を犯します。ついでに処女膜もつけたらしく、鼻血のような出血もあります。鼻破瓜というパワーワードが日常単語のような自然さで飛び交います。終着点は、全穴膣化で、このゲームの数少ない輪姦シーンでオチ。
 他のエンドでは賢太郎くんとの絡みもあり、(こっちも数少ない)寝取られ後セックスを描いている辺り、ここまでの3ルートとの差別化に苦心した跡が見えます。まあ勿論、賢太郎君の出番がここまで極少なので寝取られ感情を湧き起こすのは厳しい。
 また更に別のエンドでは巨根二本生やされた乃亜が消防隊員になり大量射精で火を消すというオチが展開されるわけですが、珍しく凡人くさい発想で、僕でも火事のCGが出た瞬間オチが予測できてしまいました。少しネタ切れ感を覚えてしまった。というか肉棒ルートで入れるかどうか迷った当落線上くらいのキレ味微妙なヤツを尺あわせで放り込んだような印象。


 5.スペシャルルート
 総集編。いよいよ一人に施せる限界まで来てしまったので、クローンで乃亜を二体に。相変わらず凄まじい技術(無駄使い)。しかしその精度の高さが仇となりクローンの乃亜が自分こそが本物の乃亜だと主張しだし、喧嘩に。何故かイカセ対決に発展し二人の乃亜が絡み合うシーンへ。両方、究極クラスの魔改造を施されている同士なので、妖怪対戦みたいになります。シックスナインの形になり、近くのチンポを手当たり次第高め合う絵のおぞましさは筆舌に尽くしがたいですね。
 「甘いわね、アンタがしゃぶってるのはクリトリスチンポでキンタマ無しだから快感は強くないの。そんなことをしている間に私の乳首チンポをアンタの乳首マンコに突っ込んでやるんだから!」
 「おっほおおおおおぉ」
 みたいな、控えめに言って気が狂いそうな応酬を見せられる。またここまで読んできた人間の理解度を試すような形(実力テストみたい)にもなっていて、強烈に萎えます。
 結局両者同時に絶頂というありきたりな結果。すぐさま暗転し、どちらの乃亜を本物として扱うかの選択肢が出ます。じゃあ今見せられた凄絶な妖怪対戦は何だったんだよ?
 クローンを選ぶとバッド。オリジナルを選ぶとハッピーエンド。
 オリジナル分岐では、かなりヤッツケな隕石設定。誰にもどうにも出来ない規模の隕石が地球に迫っていることを数年前に偶然知った榊は、天啓のようなタイミングで瀕死の少女(乃亜)に出会い、彼女に時限爆弾のような改造を施し、治療。成長したら隕石にぶつけようと計画したらしい。しかし、ここで若槻先生の方が「彼女一人を犠牲にしてしまうのは……」と難色。いやいやいや今更お前が人権論者ぶっても無理だからね?お前もわるきゅ~れも手遅れだから。ここら辺は、プレイヤーにツッコませるギャグとして書いてるのか、本気で今更良い人エンド狙ったのかちょっと判然としないんですが、僕個人は前者として取って読みました。
 そしてオーラス。爆ぜ乙女の役目を担うことを決意した乃亜(オリジナル)。どうやって隕石まで行くのか疑問に思っていると、母乳の噴射で飛ぶんですね。実はこれが件の購入動機CG。なので驚きは少なめながら、クリックで徐々に高度が上がっていくのは流石に草。
 最後はやっぱり生きてましたエンドで(頭がアフロ化したのみで無傷。やっぱり化け物じゃないか)大団円?って感じ。爆発ウイルスだけじゃなくて、今までの魔改造も直したれよ、とは思ったけど。


 いやあ、本当に笑った笑った。調べたところ、これシリーズになっているみたいで……どうしようかなあ。ぶっちゃけ今作の中だけでもネタ切れ感がちょくちょくあったので、これ以上新ネタ出てるんだろうか?と懐疑的。いくら面白くても、いや面白かったからこそ、「またコレか」は味わいたくないんだよねー。