歴史の果てまで、貫く忠義。
共和国へのヘイトをためる→小此木打倒→ロシェルの裏切りと途中でだれることなくきれいにまとまっていた。
攻略済みのヒロイン含めて、全キャラが最終盤まで出ずっぱりなのが良い。
"忠義"と"次世代への継承"が作品の根底に流れるテーマだと思う。
"忠義"はいうまでもなく、槇・小此木・店長・里中・ミツルギ・緋彌之命・刻庵などの前時代を築いた大人たちから主人公たちへの世代交代。各々が先人たちへの尊敬や劣等感を抱えながらも自分たちなりに成長していくさまが美しい。
『穢翼のユースティア』とはEDの方向性は180度反対だが、読後感はどちらも爽やか。
August作品良いかも。
バッドポイントは、剣戟の際にラグが生じるのと、数馬×睦美ルートがないことぐらい。
出身国が違うとはいえ、ウォーレン・ヴァレンタインの思想だけ浮きすぎでは?
記憶喪失前のミツルギが鴇田家に入ったのはなぜ?
①稲生 滸
幼馴染ポジション、不遇。刻庵との決着ぐらいつけさせてあげて。
序盤は奉刀会の会長代理としての葛藤が色々とあったが、途中から奉刀会なしの単独行動が増えて悲しい。
菜摘の設定いる?
②宮国 朱璃
メインヒロイン。最初のころは気品あふれる感じだったが、他のヒロインと宋仁がイチャコラするのを見て嫉妬しだして次第にポンコツ化。従関係を結んでいるがゆえに他ルートでは恋路を応援する側にならざるを得ないのが不憫。
この手の話は皇位継承者が様々な苦難を乗り越えて皇帝になる過程を描写するものだが、終盤でも優柔不断なのが愛おしい。小此木抹殺しか考えていなかった小娘が立派に桃花帝に即位してくれて小此木も蘇芳帝もニッコリ。個人的にはご先祖様の方が好き。
③エルザ・ヴァレンタイン
④椎葉 古杜音
ポンコツ巨乳斎巫女。サービスシーン多くない?
⑤鴇田 奏海
裏番長。義兄様LOVEを隠さない暴れ馬。エルザに絆されたり、義兄様に説得されたり案外ちょろい。多くは語るまい。