日常パートを中心に羽鳥いちが孤軍奮闘で盛り上げて牽引しているが、アカシックレコードだのイレギュラーだの数々の痛い設定、物事には限度というものが…
・タイトル
・公式ホームページ
・体験版
からは全く想像できないが、実は本作は悲恋の物語である。
ALcotハニカムの瀬尾順の作品としては「サツコイ~悠久なる恋の歌~」に近く、「サツコイ」と舞台が同じである。
妹のために自分が犠牲になる兄の話、ということになる。
日常を盛り上げる側のキャラクターとして、
妹の十花、幼なじみの恵理那、アイドルの未亜 を用意したと思われるが、うち2人が満足に機能していない。
恵理那には家庭の問題が影を落としており、未亜は多分声優の実力のため。
風呂敷のたたみ方は極めて強引。
全て地の文(主人公の独白)で完結して進んでいき、読者は置き去りにされる。
意外な熱演を見せていたのは神無月 涼を演じた深川緑。
・ループ世界
・主人公と十花の逃避行、廃屋での二人暮らし
もあいまって、リトバスみたいな感じになってきたな、と少し思ったが、そんなことにはならないのだった。
(ライターは意識していたかもしれない)