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tawakemono666さんの対異形生贄神官ティアナの長文感想

ユーザー
tawakemono666
ゲーム
対異形生贄神官ティアナ
ブランド
ifdef
得点
81
参照数
1068

一言コメント

絵良し、声良し、設定良し、シチュエーション良しと、低価格ながら満足できた異種姦抜きゲー

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想


★ 特徴: Hしている最中も戦いが続くという設定
 触手・凌辱ゲームでは、敵に捕まったヒロインは悪態をつく程度しかできず、敵のなすがままになることが多い。一方このゲーム内では、ヒロインは捕えられた後も神聖力(魔力のようなも)が高まれば敵を浄化し消滅させられることができる、という設定になっている。この設定により、魔族に敗れ体を拘束されていても、ヒロインは屈服せずに逆転の可能性を信じて足掻きつづけることになる。
 この「頑張ればまだ逆転するチャンスがある」という希望が、ヒロインが簡単に屈せずに最後まで抵抗し続ける心の支えになっており、快楽を与えられながらも、精神面では戦いが継続されるというシチュエーションを生み出している。
 さらに、ヒロインは「自分が魔族を消滅させなければならない」という強い使命感を持っており、全てのエンディングで助かる見込みがないにも関わらず精神面で快楽に屈服しない(口では嫌がっているくせに...状態にはなるが)。
 絶望的な状況であるのに、使命感に引きずられて快楽堕ちというある種の救いを得られない状況は、そそるものがある。


★ Hシーン, CG
 Hシーンは15個で、1シーンにつきHCGは1枚(HCGは差分抜きで15枚)。
 Hシーンは全て触手か魔族による凌辱で、異種姦要素の強いものとして、ボテ腹H, 卵の産み付け, 出産がそれぞれ1つずつあった。

 触手の色は黒系で、赤や紫といった毒々しい色の触手や肉塊が登場することはなかった。ヒロインの奇乳化や肉体損壊も一切ないので、その手のグロいのが苦手な自分も安心して楽しめた。

 魔族は悲鳴を聞くのが好きだろそうで、快楽と苦痛の同時攻めが多くのシーンである。特に痛みを与えられるシーンではヒロイン役の声優の東かりんさんが鬼気迫る悲鳴を上げており、声優の本気を見た気がする。

 さよりさんの描く可愛い女の子が、恐怖や痛みに顔を歪ませて犯される様は非常にそそるものがあり、半分絵目当ての自分としては満足。


 ただ、唯一不満点を上げるとするならば、Hシーンの尺が短いのが気になった。
 多くのシーンで白濁液を1回出されたら終わりになってしまい、同じ状況で2回3回と出され、それによる心情・肉体の反応の変化を描写するとより見応えのあるHシーンになっただろうに、と思ってしまう。

 同人作品に求めるのは酷かも知れないが、Hシーンの完成度が高いだけに、値段が上がってもいいので Hシーンを強化した続編 or リメイクが出てほしいなと思った。


★ 総括
 絵は綺麗だし、声優の演技も素晴らしく、安易に快楽堕ちを許さない設定・シチュエーションが光る、低価格ながら充実した異種姦抜きゲーだった。ヒギィ系や悲鳴を楽しめる人にオススメ。