雰囲気のみの作品。
良くも悪くも雰囲気のみの作品と言えます。
シナリオに関して。
以前の作品と比較して、ここ数年の作品には冴えがありませんが、この作品は……。
ということでやってみれば、可もなく不可もなくという感じでしょうか。
以前の作品と比較してはいけませんが、まあまあのできなのではないかと思います。
異人やアイシアの能力が解明されないまま、結局、何となくさらっと（中途半端に）終わります。
これは意図的になのでしょう。
「その後の解釈は自由に」という感じで。
また、作品全体に漂うチープさも然り（実際に価格にしても）。
これも意図的になのでしょう。
原画に関しての指摘がありますが、このチープさ故にそれはそれで許容できます。
残念だったのは、伏線（得意だったはず）の甘さでしょうか。
アイシアの「噛み付き騒動」と八重歯にしても、「そうだったのか！」というほどのものではありません。
放送設備の修理にしても、アイシアの能力が描写された後に「機能を説明する動画」を観ているので、容易に予測できます。
伏線を期待して「何かあるのではないか」……結局「何もなかった」、で終わります。
原画に関して。
確かに全然巧くありません。
上記のように、これも意図的になのかもしれません。
チープさを演出するために。
しかし、だからと言ってかわいくないという訳ではなく……。
まあ、背景はキレイでしたが。
特に矛盾もなく問題もなく、その代わりに感動もなく。
余韻を残して、という訳でもなく。
作品の雰囲気のみをたのしめる方に薦めます。