パルフェでエロゲが好きになりました。あれから8年…自分がどういうゲームが好きでハマっていった かを教えてくれたゲームがこの夏ノ雨でした。 パルフェで主人公は王子様と言われていました。夏ノ雨は僕の中で”たまご”だと思っています。
パルフェでエロゲが好きになりました。あれから8年…自分がどういうゲームが好きでハマっていった
かを教えてくれたゲームがこの夏ノ雨でした。
パルフェで主人公は王子様と言われていました。夏ノ雨は僕の中で”たまご”だと思っています。
まずなんといってもバランスの良さですよね。
理香子は初恋の人であり、腹違いの姉
翠は高校に入ってからの親友
ひな姉は幼少期からの幼馴染
美沙ちゃんは高校の先生
この出逢いがみんな主人公が大人になっていく中でまばらに出逢ったヒロインたちが、一つの町で繋
がるということ。
私はこの宗介とヒロインたちの関係性のバランスの良さが特に凄くいいなと思いました。
そして物語が始まるのは2年生の6月…
理香子は昔父親に逢いにいった時にいた女の子であり、父親が死んだため転校してきます。
翠は暴力事件を起こして退部になった時に、一志とともにサッカー同好会を作り支えてくれた親友で
す。
ひな姉は何もいわず地元から今いる町へと宗介を追いかけて、この町に引っ越してきてくれた1つ上
の幼馴染です。
美沙ちゃんは高校の先生であるものの、あまり宗介と接点が無かったのですが、理香子がクッキング
部に入ったため知り合いました。
こうして書いてみるとみんな全然アドバンテージが違います。
だからこそどのヒロインのルートをプレイしても新鮮味があって、ドキドキする恋愛モノを書けたの
だと思います。
そうしてみると、基盤がしっかりしているってことは凄い大事なんだと思わされますね。
それはさておき、肝心の私が”たまご”だと思った理由ですが、書いていきます。
いや、違いますね。たまごで表すのがもっとも相応しいと思いました。
たまごにはおおまかに 黄身 白身 殻 があると考えてください。
黄身は中心となるもの 白身は主人公 殻は自分の存在してきた証明です。
☆篠岡 美沙
美沙ちゃんは先生をしながら、兄の子供であるねねを預かり一緒に生活していました。
それを人生の糧とし、美沙ちゃんは日々頑張っています。
これはたまごの中心である黄身がしっかりとあることを表しています。
ただ、黄身を守るためには白身が必要です。
また、美沙ちゃんは過去に恋愛をしたことがなく、親の言われるまま教師になりました。
これでは殻が薄く張っているだけで、本当に殻があるとは言えません。
つまり美沙ちゃんをたまごに表すと、中には黄身しか入っていない、殻のうすいたまごなのです。
殻は自分の存在してきた証明。つまり過去なのです。
美沙ちゃんルートは白身としっかりした殻を求める物語です。
まず殻ですが、美沙ちゃんはちゃんとした恋愛をしないままお見合いをし、結婚するのは嫌でした。
そんな美沙ちゃんは、宗介と付き合うことにしました。
沢山の初めてを経験しました。人を好きになること、恋愛の楽しさ、別れる強さなど色々です。
これが美沙ちゃんの殻を作り上げました。経験をし、それを過去にすることで美沙ちゃんの殻になっ
たのです。
しかし、それだけでは白身がありません。
このままお見合いをし、結婚することで白身は埋まるのでしょうか?
美沙ちゃんにとっての黄身は、美沙ちゃん自身だけではないのです。そこに”ねね”がいることで初めて
黄身として成立するのです。
お見合いの日、相手はこういいました。
お母さんの所に預けて、たまに預かろうと。
それでは意味ないのです。
宗介は違います。宗介はねねと美沙ちゃんと3人でいる空間が好きだった。
ねねと美沙ちゃんと3人で暮らす未来を想像していました。
主人公のそんな純粋な幸せな未来を作ってくれたのは、二人をまた引きあわせてくれたのは”ねね”でし
た。
こうしてようやく美沙ちゃんは一つのたまごになれたのです。
しかしねねは自分がいるから美沙ちゃんは宗介と結婚できないのだと勘違いしてしまします。
そして、兄の元へ帰って行きました。
でも今のねねにとっても白身は宗介でした。
ねねは宗介の学校へと向かいました。
美沙ちゃんと宗介をくっつけてくれたのはねねです。
宗介とねねが仲良くなれたのも美沙ちゃんのおかげです。
そして、再び美沙ちゃんとねねをくっつけたのは宗介でした。
一人かけていてはこの関係は保てません。
一人が困っていたらもう一人が悩み、最後の一人に相談する。
三人が三人とも純粋に愛し合っているからこそ、こうして3人での未来が歩めるのです。
☆伊東 ひなこ
ひな姉は幼少期、田舎に暮らしていた時からの幼馴染です。
遊ぶ時はいつも一緒。悪いことするときもいつも一緒。ずーっと一緒にいました。
この時点でひな姉の過去、つまり殻は出来ています。
宗介は本当の姉のように慕っていました。
離れ離れになっても勉強して、宗介が住んでいる町へ引越ししてきて部屋にこもりっぱなしの母親に
変わってご飯を作ってくれるひな姉にとても感謝しています。
ただ、ひな姉は負い目を感じていました。過去に宗介にキスをし、告白したせいでソウくんは自分の
前からいなくなったのだと。
宗介もキスされてその場から逃げ出し、ひな姉と向き合うことを恐れたのです!!
そうです!ひな姉ルートは!!一番大事な黄身と白身がないのです!!目玉焼きがただの殻焼きにな
ってしまうのです。これは大事態です。
ひな姉のルートで大事だったことは、自分と向き合うことです。
ちゃんと自分の気持ちを、宗介にぶつけること。
ちゃんとひな姉の気持ちに、向かい合うこと。
これこそが大事なのです!!
宗介は幼少期にひな姉にキスされて逃げ出してしまいました。
このままないがしろにし、引越しして、故郷にも帰らなかったソースケ。
それを自分のせいだと、せめてしまったひな姉。
お互い距離が近すぎて、関係が変わってしまうのが怖くて後ろを向いてしまった。
ただそれを前向きにすれば解決する話なのです。
だからこのルートはそんなに大きな起伏は必要ない物語なのです。
ちょっと歯車が合わなかったそれだけで済むのです。
だからこその、イチャラブ展開は最高でした。
お互いを知ろうとかそんなことは野暮なんです。
このルートだけ薄っぺらく書かれてるように感じますが、そうではなく過去に色々つまっていたため
書くことがあまり無かったルートなのです。
ここまで書きましたが、途中で自分がたまごで表せるとか正気の沙汰とは思えないことを書いてて、
ちょっと焦りました。てかぶっちゃけるとみんなに読んでもらいたくて、たまごとか書きました。ご
めんなさい。
でも大好きな作品なので、私も必死なのです(笑)
☆宮沢 翠
翠は中学の時にもサッカー部のエースストライカーだった須山に告白して振られたというデマを流さ
れて、中3の時にいじめられていました。
友達は周りからいなくなったし、イタズラはずっと続きました。
翠は悲しいというより、この時呆れたんだと思います。
翠はこの時からちゃんと人の本質を見れる人間だったから。
一方、他の皆には自分のようになってほしくないと思ったのです。
宗介はサッカーの強豪校であるこの学校に入学し、サッカー部に入りました。
翠は中学の頃からサッカー部のマネージャーをしていたこともあって、高校でもサッカー部のマネー
ジャーをしていました。
しかし強豪校であるが故に、シゴキと言う名のイジメが蔓延していました。
宗介と同じ1年の部活仲間村井がそのターゲットにされていることを知りました。
村井はサッカーが上手ではありませんが、人一倍上手くなるように努力していました。
それを宗介も翠も一志も知っていました。
宗介はなるべくイジメられないように傍にいることにしました。
翠はその事実にガッカリしました。中学でも嫌なほど見て来ましたから。
翠は村井を励まし続けました。
でも、それだけでは何も解決しなかったのです。
誰かが悪者になるしかなかった。イジメてた奴らをぶん殴らないといけなかった。
そしてあの事件の日が起こりました。
村井が殴られてると、宗介の元に駆けつけた翠の言葉を聞いて宗介はとうとうイジメていた先輩に手
をあげてしまったのです。
これで3年は大会出場停止処分を受け、いじめていた先輩も皆退部となりました。
もちろん宗介も退部となりました。
それを知った一志は宗介が退部になった理由に納得がいかず退部しました。翠も退部し、河川敷でボ
ールを蹴っていた宗介とつるむようになったのです。
励ますことは出来てもあと一歩、ためらってしまった翠に対し、暴力ではあるものの間違っているも
のを間違っているとちゃんと主張できる宗介 サッカーが大好きで、それしか見えていないのに、サ
ッカー部を捨て正しいと思う宗介についていった一志
あの時から翠は宗介と一志に憧れを抱いていたんだと思います。
二人ともサッカーが上手く強者でありながら、弱者をあざ笑うことをせず対等に扱える人です。
翠は中3の時から無くしていた居場所をやっとみつけたのです。
そういう経緯があって、ようやく物語が始まります。
いやぁ、そう思うと私が押したはじめからというボタンの前には、色々あったんだなぁ・・・と思わ
されますね。
私達からしたらそれはスタートですが、キャラたちからしたらそれはナウですもんね。
翠ルートの感想とか見ていると、友情からの恋愛が良いと書いている人が多いですけど、それは違う
と私は思います。
元々翠は宗介の事好きだと思うんです。
1年の時先輩を殴った時から、ずっと惚れていたと思うんです。ただそれが憧れという意味が強かっ
たから気づけなかったというのと、昔のイジメの原因ですね。恋愛に億劫になっていたのもあると思
うんです。
あとルート分岐という悪魔の分かれ道のせいで、気づく前に他のヒロインにとられるか取られないか
の違いなだけであって。
むしろそもそも元から好きじゃなかったら祭りの日にエッチしないですしおすし
●中学の時イジメられていた時のことが噂になって広まる
このシーンは夏ノ雨の中でも上位に入るぐらい好きなシーンです。
ここの理香子の翠に対する思い。感謝の気持ち。
理香子にも色々過去があります。転校してきても冷たく態度は最悪でした。
理香子転校は翠にとって2年前のリベンジでもあるのです。
1年前、村井くんをあと一歩助けてあげられることが出来なかったことのリベンジでもあるのです。
皆が「何、あの子感じ悪い」という中、翠は必死に理香子にアプローチを続けました。
誰だって一人ぼっちは寂しいから。いじめられていた翠にはわかります。
理香子は少しずつですが、心を開いて行きました。
友達になってくれたこと感謝しているのです。そしてまがいものではなく本当の気持ちだってことも
わかっているのです。
理香子にとってかけがえのないたったひとりの友達。
その友達をどこから流れてきたかもわからないただの噂で傷つけることが許せなかった。
感情的になっている理香子を見ているのはとても胸が熱くなりました。
●須山の学校との練習試合
あの展開は凄く好きでした。
ご都合主義は悪いことじゃないんです。演出なんです。
私はこのゲームの事をまさに2次元が産んだ世紀の発明だと思っています。
夏ノ雨はリアリティを楽しむゲームじゃないんです。
だからこそあの展開は凄く盛り上がったんです。
須山は多分「みんな俺の事好きなのにお前だけなんで普通なの精神」で翠のこと好きになってしまっ
たんでしょうね。
翠ルートでサッカー同好会が練習していた河川敷を見て
「ここは通過点」と言っているシーンがありました。
それは3人一緒にいた河川敷
いつも一緒 これからも一緒
それは居場所 そういうことじゃないです
お互いが別の夢に向かって進んでいく事
みんな別の場所にいてもこの河川敷でこれからも3人の心は繋がっていく
☆瀬川 理香子
宗介の初恋の相手は小さい頃にお父さんに逢いに行った時にいた女の子でした。
好きな女の子にはイタズラしたくなるのが男の子です。
「うっせーぶす」
これを宗介に訂正されるまでブスと信じこんでた理香子かわいすぎてもう
理香子ルートは一番感想書きにくいなぁ・・・
共通から含めての理香子ルートは母親が不快キャラで始まることと全体的に暗い雰囲気から始まる分
。
打ち解けていくことで、段々と家庭が明るくなっていくので見ててほのぼのとしてしまいますね。
一番夏ノ雨というタイトルがしっかりくる話だと思いました。
夏の雨は急に降り出し、止みます。私は夏の雨=スコール
そういうイメージだと思いました。
理香子ルートもいつもは凄くカラッと晴れているのに、なぜか途中で大雨になります。
例えば母と朋実が実家から帰ってきます。
すると世話を任されていたミーアが姿を消します。
例えば宗介が指輪をプレゼントするためサッカーの練習に行っているとウソを付き、現場で日払いの
バイトをします。
すると理香子は私よりサッカーの方が大事なのねとすれ違います。
例えば理香子と二人でホテルに行きます。
すると出る時に生活指導の先生に見つかり、恋人関係がばれてしまいます。
神のいたずらとしか思えないこの偶然とすれ違い具合
まさに夏ノ雨ですよね( ー`дー´)キリッ
今まで人と関わりを持たない、大好きだった父親母親がいなくなった孤独な理香子が宗介のことを好
きになって、依存していく姿は可愛すぎました。
依存って結構ウザく感じてしまうことが多いのですが、理香子の依存はウザイと微塵も思いませんで
した。
理香子は凄く極端な子です。
最初は誰も寄せ付けず、人と関わりを持つことを恐れいた理香子
いなくなって悲しくなるのは自分だから。だから誰とも関わらず生きる事を選ぼうとしました。
宗介と出逢って、「居場所は俺が作る」その言葉は本当でした。
家族の温かみ、翠を中心をした友達とBBQだったり海に行ったり買い物にいったり、母と宗介に料理
が下手って言われてクッキング部に入って料理を必死に覚えたり、
母親が病気で亡くなり、父親だけが日常だった彼女にとっては眩しいくらい充実した日常でした。
そんな中で宗介と愛しあうようになります。
どう愛していいかわからなくて、ただガムシャラに好きで好きで好きで、
傍にいないだけで、離れていってしまうと思ってしまう理香子
でもそれだけではダメなことに気づきます。
我慢することの凄さ、大切さを知ります。
そうして理香子はサッカーをするために転校する宗介を見送ります。
これは理香子が悲しみを乗り越え、人を知る物語なのです。
そういう意味では田舎の閉鎖的なこの世界観はとても重要な事なことだったのだと思います。
エピローグの遠距離恋愛感がとてもドキドキしました!
あの感じたまらん。まさに純愛。
・音楽
プラトニックシンドロームいいですよね。
毎日出かける時に聞いてます。
もっとーちかくでーーーこのなつをーーーかんじたいーーー
BGMも凄くほのぼのとした雰囲気を感じ取れたし、世界観とあっていたと思います。
・絵
カントクさんとみわさんの作品は初めてやったのですが、やっぱりかわいいですね!
理香子のたまに幼い表情をする時
翠のパワフルさを感じるピースとか
ひな姉からあふれる母性とか
美沙ちゃんのおっちょこちょいなとことか
全部好きだ―!!!
・惜しい所
設定上仕方のない事なんですが、理香子と翠は個別に入ってもよく絡んでくるんですが、ひな姉と美沙
ちゃんがあまり出てこないのが残念ですね。みんな良いキャラをしてるので、もっとヒロイン全体の
絡みを深くしてほしかったっていうのはあります。
・あとがき
いやー結構書きましたね!
最初たまごとか言ってたけど翠と理香子の所 たまご の た の字ですら出てこないんですけど!
あれーおかしいなー
ただ理香子の所は上手く書けなかったようなきがするので、直せそうならまた治したいですね!
私はずっとこの夏ノ雨を積んでて、最近になってプレイしたのですが、まさに今の季節。
夏にやることが好きになる秘訣の1つでもあるので、やってないヒトは是非夏にやってほしいですよ
ね。
誰のEndがトゥルーとかそういうものはありません!どのヒロインのルートも過去からつながっていた
り、現在からの関係だとか、色々な恋愛の姿を書いてるのでどれもトゥルーですよね^^
私は好きすぎて1週終わってそのまま2週にいっちゃいました。
まえがきで書いたのですが、
パルフェでエロゲが好きになりました。あれから8年…自分がどういうゲームが好きでハマっていった
かを教えてくれたゲームがこの夏ノ雨でした。
この言葉に違いはありません。私がどんなゲームが好きで今までエロゲをやってたのか、どういうも
のを求めていたのかを思い出させてくれたゲームです。
そういう意味もあって100点つけました。
またこの夏ノ雨を原点に良いゲームに出会えたらいいなと思います。
パルフェで主人公は王子様と言われていました。夏ノ雨は僕の中で”たまご”だと思っています。
これは本当に勢いで言った!こういうこと書いたらエロゲレビュー書いてる人っぽいと思って書いた
。反省はしてません。
拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました。