一言で何を言えばいいのかわからん……(オルタはネタバレありの感想文を書きたいので、こちらでちょいちょいオルタの事にも触れます)
とても有名な作品なので、今さら詳細などあまり需要も無いだろうけど、「マブラヴ」は「EXTRA編」→「UNLIMITED編」→「ALTERNATIVE編」の三編からなるが、ALTERNATIVE編だけが別作品として独立してしまっている。
この中で単独でも楽しめるのはEXTRA編くらいで、後ろ二つは順を追っていかないと辛い。
この構成でALTERNATIVE編が独立してしまっているのは長い制作期間が原因であり、長く執拗に延期を繰り返した事と併せ、販売戦略には重大な問題があったと言える。
これはマブラヴというよりもageの問題ではあるが、結果として作品が二つに分かたれてしまっているのは事実。
販売戦略なんかはどうでも良くて、大事なのはゲームの内容だ…とは思うが、オルタが出来上がった以降にて二つをくっつけた「完全版」 を出さない事には首を傾げる。
オルタにそれだけ特別な思いがこもってるって事なのかな?
ともかく感想。
・シナリオ(EXTRA編)
多少突飛なことまで含めて、とてもよくある学園もの恋愛活劇。
なんだか、2003年にしてもセンスがもっと古いような……
まあそれも立派な味と言える。
テンポも早過ぎず遅すぎず、緩急程よく、テキストの癖も主人公の癖も強すぎず弱すぎず、バランス良好といった具合。
個別ルートの重量感もそれなりにあるし、よく出来てると思う。
ただ作品のメインテーマが「(ドロドロしない)三角関係(を絡めた青春活劇)」ってことらしく、メイン二人がほとんどシナリオを共有しちゃうのは良し悪しだったかも。
アンリミテッド編以降への伏線は大きいものは無いが数が多い。
それもメイン二人を攻略すれば大体は回収するので、サブ三人の攻略は優先度は低い。
ただサブ三人の方が独立したシナリオを楽しめるので、個人的には魅力を感じた。
・シナリオ「UNLIMITED編」
EXTRA編とALTERNATIVE編の橋渡し。
特にALTERNATIVE編はこれの直接の続編であり、前編後編の関係と言えなくもない。
あるいはALTERNATIVE編こそか本編と見るなら、導入編とか前哨戦のようなもの。
学園ものから、正体不明の宇宙飛来生命体との戦争モノへ。
ある日目を覚ましたら取り巻く世界が変貌してしまっていた主人公が、苦戦しながらも成長していき、この世界観に順応していく物語。
あくまで前哨戦とはいえシナリオはきっちり山有り谷有りで、楽しめる内容。
ただ、最後のエンディング分岐は必要だったのか、という苦言はあったり。
いじれにしてもオルタまで行かないと話がきっちりとは収束しないので、これ単体を評価しきるのは難しい。
・グラフィック全般
綺麗かと。
・キャラデザイン全般
やっぱなんか全体的に古い。
それさえ気にならなければ。
・演出
かなり気合い入ってる。
今時から振り返るに秀逸とまでは言えないが、演出のボリューム感はすごい。
・システム
なんか俺のPCだと微妙に不安定なんですけどなんでだろう。
大きな問題は無かったけど……
プレイ環境はそこそこ。
鑑賞モードの解禁が遅いのはちょっと気になる。
オルタのことまで踏まえると、これは鑑賞モードに恨みでもあるのか?
・サウンド全般
素晴らしい。
いい仕事してました。
・備考
EXTRA編76点
UNLIMITED編79点
ってとこでしょうか。
プレイ時間はEXTRA編5人とUNLIMITED編3人で大体25時間くらい?もっとやってたかな?