笑いあり、涙ありのホームコメディ
ジャンル名通りの作品で、とても楽しませていただきました。
全ルートクリアして12時間程度(ボイスはほぼ聞いて)でしたのでフルプラにしてはボリュームとしては物足りないかもしれません。
シナリオの大筋はほぼ1本道で、ルートによって結末が多少変わってきます。が、実質ヒロインは1人なのでそのあたりは注意が必要です。
以下ネタバレ感想。
序盤で薄々結末に気付いてしまいましたが、それが気にならないシナリオのテンポの良さ、加賀見家の暖かい日常が心地よく、物語に没頭できました。
イベントCG、演出も非常に美麗で、メーカー様の丁寧な仕事に感服です。
中でも序盤のコタロウを発見したシーン、桔梗との別れのシーン。終盤に真実に気づいた琴莉のシーンは声優様の演技も相まってボロボロと涙を流してしまいました。
全般通じて楽しく遊ぶことができましたが、核心部分の喪失感があまりに大きく、全ルートを終えても、”リンカネーション”に思ったほどカタルシスを感られませんでした。(やっぱり琴莉には誰よりも”幸せ”になってほしかったです。)
死生観や人生観が変わるとまた感じ方もかわってくるのでしょうか。
10年後くらいに是非再びプレイしてみたい作品です。