お手軽な萌えエロとしては楽しめる。
可愛いヒロイン達との日常はニヤニヤするし息子もビンビンになるが
思っていたよりもフリークスの設定が活かされていなかった。
言い方を変えれば、本作の魅力は普通の学園モノでも成立する範疇であり
フリークスの設定を持て余してる感が強い。
共存をテーマに掲げて、それに合わせたキャラ設定を用意しているようだが
その割には作中における共存というテーマへの印象は薄い。
人間とフリークスの共存を妨げる存在や主張には焦点が当てられないので
「共存すべきだ!」→「せやな」というレベルの話で終わっている。
別に共存について真面目に掘り下げるべきとは言わない。
例えば、エロ担当の理央ルートは「セックスこそ共存の道である!」みたいな
クロシェット的なエロに開き直ったノリにしても良い。
どういった方向性にせよ、テーマと設定を活かす余地は、まだまだあったと思う。
そんな中、九十九ルートだけは設定を活かした恋愛とキャラ萌えが書けていて良かった。
しかし数合わせヒロインだからなのか尺が短めだったのが残念。