末莉ゲー
【総評】
様々な事情で身寄りがなくなった7人の男女が
にわか仕込みの家庭を作る「家族計画」により一つ屋根の下で暮らす
というプロットだけみるとホームドラマみたいな流れのゲーム
全体的にノリが昔懐かしい感じの勢いで押してくるテキストなので
ついていけないと辛いところがあるが、プロットの優秀さで大体カバーしてくれる
後半の「家族計画」が崩壊していく過程がこのゲームの肝で
各キャラの心情を丁寧に掘り下げていくところが、ストーリー的にも重要なところ。
ただし、崩壊していく基本的な流れはどのルートでも大筋は変わらないので
一度攻略してしまうと後は、前に見た展開を何度も繰り返すことになるので
若干マンネリ感が否めなかった。
5人ヒロインがあるがルートごとに結構格差があり、準と真純は
正直おまけシナリオ感があった。逆に優遇されているのは末莉と春花で
青葉はそこそこ。ストーリー的に一番気合が入っていたのは春花で
家族計画からの離脱や生き別れた母娘のエピソードはベタだけど
中の人の演技力もあって、このゲームで一番印象深い場面である。
【ロリゲー】
後で単独FDが出るほどプッシュされていたのが末っ子の末莉。
主人公が父性に目覚めるみたいな話があったが、確かに妹というよりは
危なっかしい娘を見ているような、何ともいえない感覚に目覚めさせてくれるキャラだ。
不遇な環境で育った子にありがちな危うい性格とひた向きさが一押し。