テキストは良い。世界観についての記述がもっとあればと感じさせられたが。決してつまらなくはなかった。
タイトルとは裏腹に作風は日常学園的なところがあった。
ギャング部という中に居場所という名の共和国を築くというテーマとしての良さもあったが世界観の謎については考察がはかどるというよりかは説明不足感が否めなかった。
しかしながらこれを日常ものとして捉えるならば良さもあり
二部の対立のパートにおいては本音でぶつかり合うというより自分の考え方の基礎から主張を展開するという創作物の登場人物らしからぬ実在する人間のような詭弁を互いに弄する場面は好感を持てた。
まさに「偶然手にした刃で正しさの是非を決めよう」と言ったところか。
テキストについては素晴らしく読んでて刺さる台詞回しが多くそこも好感が持てた。
あとは繰り返すようだが世界観の説明がもっと欲しかったなぁ~とは思う。
ex)天気予報をわざわざ天気預報と記述していた理由など。