キャラクターは魅力的。でもタイトルや公式サイトでアピールするほど「素直になれない」わけではなかった。
シナリオの王道性的にも緋神久遠はメインヒロインにふさわしいけれど、ヒロイン力が高いのは壬生なつき。時点で柊木恵梨香。コンセプトとして「素直になれないお嬢様が、素直になると……」な筈なんだけど、そのギャップというのの描写が微妙。もっとこう「あぁなんで私は頭で思ってることと口にしてしまうことがこうも食い違ってしまうのか」みたいなのが欲しかった。
それこそ割とみんな素直で「素直になれない」ってのはなかったんだよな。別に致命的にダメとは言わないし、作品としては普通に面白かったんだけど、そこだけが気になるところ。