Farewell.
CLOVER、ROOT、ALMAは震災の影響で無期限開発中止とのことです。
ということで最初で最後になるかもしれない今回の作品ですが、
結局何がしたいのかわからないです。
従姉妹の替え玉として名門女子高に女装潜入し、
周囲に悟られないようにクリスマスの演劇公演まで乗り切るのだ!
と主人公が意気込んでるにもかかわらず、その過程がさらっと流されている有様。
そもそも女装したときのスリルが感じられません。
ばれないのが前提になっていると言っても過言ではありません。
女装したときの役得シーンがあるのがせめてもの救いです。
そして、クリスマス公演に至る過程もお粗末なもの。
主人公が何の苦もなく琉奈の代役をしっかりこなしている・・・。
生徒から憧れの的であるあの琉奈の代わりを、
突然の学園潜入とは思えないくらい完璧に。
いや、練習シーンとかほとんどないので断定することは出来ませんが。
それにしても劇の素人とは思えないくらいに、何も起こりません。
その公演当日シーンですが、まさかの数行。
当初の目的はもうちょっと丁寧に描いて欲しかったです。
そんなこんなのクリスマス公演なので、後はどうなるんか?
と思ったら、どのルートも程度の差こそあれひどいです。
後半も後半で急展開を迎えます。
一番ひどいのが琉奈で、まさかの女装ライバル!?が登場します。
なんでいまさら。流れを無視した展開にもぐうの音も出ません。
次にひどいのがかれんで、分岐条件つけた超展開崩れという感じです。
聖母、巫女、予言等々最後に矢継ぎ早に言われてもついて行けません。
その次は・・・。
ちなみにエロは3、4回と標準的です。
とにかく琉奈よりも主人公が可愛いので、「あーーーーーっ!!」
みたいな展開があれば100点だったな!
いや、そんな趣向なくても十分及第点です。
でも雰囲気は良いんですよ?
ヒロインたちとクリスマスを目前にした学園で、街で過ごす冬の日々。
会話も退屈、なようでそうでもなく、なんか不思議な感じ。
のんびり、まったりとしてストレスフリー。
もうちょい日常場面があれば幾分か良かったのかもしれません。
萌えゲーとしては今一つ。
最後にその他について。
まずはグラフィックについてですが、一言で可愛いですね。
なんかどこかで見たことのあるような、ないような・・・。
だけど可愛いというそんな感じです。
それにしてもCGの枚数が少なく、そして差分も少ないのは減点ですね。
また、まさかのSD絵なしというのもNG。
フルプライスならもう少し頑張って欲しかった。
サウンドは普通ですが、可愛らしいOP曲は一回聞いてみてもいいかもしれません。
CVは夏野こおりさんが好きな方は無理をおしてでもやるべき!
というのは言い過ぎかもしれませんが、その他榊原さんを始め十分な出来です。
ただ、雪乃の人は抑揚がないのでイラッとすることがしばしば。
システムや演出は問題ないでしょう。
まだこの程度で終わって欲しくはないですね。