ミサのどや顔は反則だろ。。
こりゃまたライターのやりたい放題だ。
プリパを髣髴とさせる作品です。良くも悪くもあの時からほとんど変わらない。
魔導書とか魔法とか出てきますが難しい話は一切なく、目茶苦茶でどこまでもライトです。
とある魔導書を求めて学園にやってきたへっぽこ魔女?のミサ。
一方的な思い込みによって、主人公たちだけではなく自分にまで呪いをかけてしまう。
学園に閉じ込められた主人公たちは、魔導書の秘密に迫るべく数々の試練に挑戦するが。。
最初のうちは「試練」ということでまじめに挑戦するものの、
途中からは「アトラクション」に格下げで緊張感ゼロ。
それもそのはず、ジェットコースター、ロッククライミング、ダーツと・・・なんじゃい。
終いにはマンションまで降ってくる始末。またこのパターンをやってくれるとは。
また、肝心の魔導書をめぐる逸話も結構なご都合で、やや無理があります。
それもこれも魔法のなせる業といったところでしょうか。
話自体の短さも相まって、かなり薄口の内容です。
ということで、無茶満載の話そのものに期待は禁物です。
が、脱力してしまうようなアトラクションを楽しむ萌えゲーとしてならまあアリです。
アクの強いヒロインたちによるドタバタラブコメを頭を空っぽにしてお楽しみください。
中でもサブタイトルにある通り、ネクラ少女ミサの破壊力はかなりのものでした。
面倒なことは人任せ、自分の非は認めず、人をバカにする。
そんなしょうもない根暗なヒロインのはずなのに、
強がりを言ったり、いっちょまえに照れたりするする仕草がたまらない。
そんなギャップに萌えました。さらにどや顔でダメ押しときたもんだ。
ちなみにエロは本編1回、おまけで1回です。ミドルプライスとはいえなんか寂しい感じが。
ではその他さらっと。
まずグラフィックについて。
立ち絵や一枚絵で不安定なものがありますが、悪くはありません。
どうにもサーカスが頭をよぎる可愛らしい感じの絵です。
次にサウンドについてですが、安心の電気クオリティです。
特にOP曲はらしさ全開で、ムービーとの相性も抜群の良曲。
続いてCVについてですが、心配要素皆無です。
ミサを演じる姫川さんはまさに適役です。
あまりにもイメージ通りだったのでただただ驚きました。
あの捻くれた、かったるそうな声をねえ・・・出せる方がいるもんだ!
また、ののを演じる青葉さんのマルチっぷりにも驚きました。
霊に憑りつかれやすい体質ということで、ころころ変わる人格を見事に演じ切ってます。
もちろん他2名の方もナイスです。
システムや、演出については特筆することはないかと。
ただ、システムはもうちょい凝ってもいいのでは?あまりにも最低限すぎて、言葉が出ない。
そんなこんなでどこか憎めない超お手軽B級ゲーです。
保桜氏にはもーっと頑張ってほしいと思う反面、このお手軽さも何故か捨てがたい。
とにかく、青春禁止しないだけでもよかった。