次は(本当の)完成品ができるかもしれない。
いやはや、なんとも中途半端です。
始めに言ってしまえば、笛氏のグラフィックやサウンド、
CV、演出、システム等の素材は一級品です。
それらに関しては事前に心配した方はほぼいないのではないでしょうか。
その反面、一級品の素材を生かしきれないシナリオ・・・
残念なことに、こちらはあらかた予想通りです。
延期を繰り返してこの有様なので、時間を言い訳には出来ないでしょう。
そう、時間ではなく絶対的にライターの技量が足りません。
序盤での(義理の)両親との別れには感動しました。
わかっていても悲しいものです。それが善人であればなおさらです。
両親の出自、魔術、城塞都市、国と教会・・・数々の謎を残して物語は中盤へ。
そこからの展開が早すぎます。場面が飛び飛びなのを始め、
伏線の回収も場当たり的で十分とは言えません。。
先を急ぐあまり、最後まで序盤を超えられなかったのが敗戦理由です。
結局、エリファスとヴィクトールは一体何者なんだい?
未完成品に近い完成品という印象です。未完成品よりマシ?
シナリオはアレなんですが、雰囲気作りは申し分ありません。
城塞都市特有の明日の見えぬ殺伐さと、一方で中世特有のあたたかさ。
その両方が上手く表現されています。
キャラもいいですね。濃いキャラが多いのですが、鼻につかないです。
会話に関しては派手さはないものの、つまらないわけではなく、適度な感じで
読み進めるのは苦ではありません。戦闘の緊迫感も○。
しかし序盤のアルマとエリファスのペアのイメージが強くて、
他のキャラがどうにも霞んでしまったのは残念です。
あんな優しい人達が自分を犠牲にして、義理ではあれ子供を守ろうとする。
いいですねこういう絆。
あとシェリー可愛のに何故に攻略できない?
エロが2回と薄いので、サブキャラでサービスしてくれてもよかったのでは。
色々書いてみて、一にも二にも三にもシナリオですね。
もうJ-MENT氏はダメかもしれません。
ライターの入れ替えか、増員か。もちろん端折らないレベルの方がいいですが。
笛氏に頼らない作品作り。目指せ完成品!
次回はひょっとしたら、ひょっとするかもしれません。