まだほんの始まりに過ぎない・・・。
神族、魔族、竜族、人族が集まる勇者の養成学校。
微妙なパワーバランスのもとに成り立つ学園で、伝説の勇者を目指す主人公が見る世界とは?
って、ヴェルだけかいな。まさかの、いやまさにタイトルが全てを物語っています。
死なば諸共。一度足を踏み入れてしまった以上、しばらく付き合うしかなさそうです。
それはともかく内容ですが、あご先生らしさがよく出ています。
派手さは無いけどなんとなく楽しい感じ。
まず主人公がいいですね。
力関係では最も弱く、歴史的に負い目がある人族出身の主人公。
そんな主人公なのですが、僻むわけでもなく、
実力者と張り合えるようにひたすら努力する姿はかっこいいです。
ヒロインたちが惚れてしまうのもわかります。
モテる理由がわかる主人公ってのはいいものですね。
そしてサブキャラの個性が強烈です。
耳年増なメイドのオペラさん、豪快な学園長トリアさん、小悪魔のアミア、飄々としたデイル・・・
それはもうメインが霞んでしまうくらいのレベル。
そんなキャラを含め、総出でやってくれます日常劇場。
ボケと突っ込み、パロネタや下ネタを混ぜたお約束の連発でサクサク進められます。
また中世風の学園は雰囲気抜群で、その相乗効果は推して知るべし。
そんなこんなでテンポよく話は進むわけですが、最後は失速気味なのが残念です。
学園内外で生じた神族と魔族の確執がきっかけで、一触即発の状態に。
小事が大事を生むという、戦争のセオリーに倣ったシナリオ作りはなかなかです。
がしかし、トリアさん殺害というノートの突然の凶行には「?」が付きまといます。
運命を乗り越え、切り開いていく主人公とヴェルの姿勢に共感されたというノート。
神族の切り札という宿命に怯えるのではなく、打ち破るためにトリアさんを殺した。
とは言いますが・・・ちょっと厳しいですね。
事態は収束に向かっていたので、早計と言わざるを得ません。
切り札という宿命なら、まだまだ見守るだけでよかったでしょう。
なんというか、製作の都合上とりあえず終わらせたかのような感じです。
結果的に神族と魔族の痛み分け。主人公とヴェルの絆を引き立たせることには成功してますが。
なんだかなあ。
ちなみにエロシーンですが、メインヒロイン全員としてます。主人公食えないやつ。
でもこれは一応ヴェルとの未来なので、ヴェルを手厚くして欲しかったです。
本番2回どまりなのはいただけません。他のヒロインの妄想H回せたはずでしょが。。
ではその他についてさくっと。
まずグラフィックですが、複数原画でばらつきがあるものの、概ね良い出来です。
次にサウンドですが、ボーカル曲・BGM共に良いと思います。
OP曲の「blade heart」はなかなかの名曲です。naoさんファンは必聴の一曲。
そしてCVですが見ての通りです。心配要素は皆無のメンバー。
中でも青山さんのメイドは素晴らしいの一言。
ノッてますね~、もうノリノリ。テンション高いメイドを見事に演じ切ってます。
流石としか言いようがありません。
また、演出やシステムも○。戦闘ものとしても十分ありでしょう。
結構面白いのですが、ヴェルだけっていうのがネックですね。
メインヒロイン全員とHできればいいってもんでもないでしょう。
うん、あご先生です。
ともあれ、オペラさんやばいって。耳年増なのに初心なメイドさんに萌えつきた。
単独でFD出したら買っちゃうよ!