色々中途半端・・・でも。
女装潜入モノということでまあ、
何も知らない女の子たちとのキャッキャウフフな展開を期待しますが。
期待します・・・が正直それほどでもないですね。
着替え中に鉢合わせたり、王様ゲームで(少し)
ハメ外したりするくらいとなんか物足りないです。
もう少しエロくても良かったのでは。
また、そもそもエリナだけは主人公の正体を知っていおり
(てかキュアクラに連れ込んだ張本人)、鉄壁のフォローをしてくれるので、
いつばれるかともわからない緊張感がないのもマイナス。
なので共通ルートは結構ダレます。
キャラ同士の会話の掛け合いが面白いわけでもないのでなおさらです。
シナリオはどうかというと普通という言葉がぴったりなくらい普通です。
ただエリナルートだけは突出して良かったです。
エリナのおやっさんとキュアクラの存亡をかけた戦いがとにかく熱い。
本気で潰しにかかるおやっさん。
彼の人生哲学は正に勝負師そのものでしびれました。
こんなに格好良い父親キャラははじめてかも。
そして、一度は強制的に閉鎖されたものの、
それでも諦めず独自の運営方法の改善案を提示して復活を図ろうとする主人公。
どちらも輝いてました。
それはもう主人公をおもちゃにしていたあのエリナが霞んでしまうくらいに。
最終決戦のポーカー勝負はこのルートを締めくくるのに相応しい名勝負。
よくぞここまで盛り上げてくれた!
このように良いシナリオがある一方で、
全体的にちょっといい加減なシナリオ運びがあったのは残念です。
まず、これは様々な作品でありがちなのですが、
何故ヒロイン達が主人公を好きになったのかがわからないということです。
恋愛の経緯をすっぽかしているので、
「やっぱり私先生のことが好きだったみたいです♪」
と言われても?????連発でした。
次にいいんちょルートで、
主人公が多くの学生達から慕われていたことが明らかになるのですが、
授業以外に学生達と触れ合うシーンがないため、
どうしてそうなったのかさっぱり。
最後は、エリナルートでは主人公の正体がばれた際に他のヒロイン達が、
「仲間だと言うのに私達は信頼されていなかったのか・・・」と落胆し、
キュアクラをボイコットします。
が、エリナ以外だと正体がばれても何事もなかったかのように皆が振る舞う
・・・何故だ。
シナリオ以外の出来は概ね良好です。
サウンド、特にBGMは良く出来ているのではないかと。
中でもキュアクラのクラシック調のBGMはいいですね。
ただイマイチなのがグラフィックですか・・・、一枚絵・立ち絵共にバラバラ。
も少し統一感が欲しいところです。すももの立ち絵は特に酷い。
全体的に見るとなんとも中途半端。ですがエリナ父のカリスマ性でこの点数。
マリィのボケはマジで難しい。
笑いどころのはずなのですが、本気で考えていたらそれどころじゃ・・・
ここまでひねらんでも。。