とにかく絵が素晴らしい。
独特ですよね、木場氏の絵は。
この何というか、柔らかく、まったりとした感じ?
は木場氏にしか出せない持ち味といっても過言ではないでしょう。
また、過去の作品と比べると、さらに作画の質が
向上しているようにも見受けられました。
原画補正ということで5点プラスさせてもらいました。
実質的には75点程度の作品じゃないでしょうか。
というのも、シナリオは至って普通です。
かすがルートは、なんていうか今更なネタというか。
血のつながっていない兄弟なのだから、
どうしても好きなら結ばれても別にいいんじゃないですか
と冷めた目で見ていました。
母親の介入で無理に話をややこしくさせているだけ。
番長ルートは、過去に妹の身に起きた出来事がきっかけで、
妹との距離が開いてしまったというのは、
実は単なる自分の思い込みでしたというオチ。
幼なじみルートは、主人公の背中を追いかけて追いかけて、
それで結ばれて強くなれた・・・といった感じ。
良かったのが先輩ルートかと。先輩の特異体質に親身になって向かい合い、
最後は離れ離れになってしまう。
ありがちかもしれませんが弱いんですよこういうパターンは。
涙なくしては語れませんとも。
とまあ、こんな感じです。普通だなあと思われた方もいるのではないでしょうか。
しかし良く言えば安定しているとも言えます。
シナリオは尾之上氏なので大方予想通りの出来でした。
初心者には問題なくお勧めできる一品かと。
では少し不満をば。かすがは少し自重したほうがよかったかと。
人の恋路はとことん妨害しようとするし、
いざ自分が主人公と結ばれるとなるととたんに弱気になるし。。
個性と言われればそれまでですが、目に付く所が多々ありました。
その他の要素はどうだったかというと、
まずサウンドについてですがOP・ED曲は素晴らしい出来で必聴です。
BGMもあのほんわかした雰囲気にぴったりの曲が揃っており○。
CVは言うまでもないでしょう、良い人ぞろいです。
演出面は特に問題なし。システムも問題なく使いやすいものとなっております。
最後に、実は一番可愛いキャラは猫のあさひだったり・・・。