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tama1000さんのひだまりバスケットの長文感想

ユーザー
tama1000
ゲーム
ひだまりバスケット
ブランド
eufonie
得点
80
参照数
933

一言コメント

とにかく絵が素晴らしい。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

独特ですよね、木場氏の絵は。
この何というか、柔らかく、まったりとした感じ?
は木場氏にしか出せない持ち味といっても過言ではないでしょう。
また、過去の作品と比べると、さらに作画の質が
向上しているようにも見受けられました。
原画補正ということで5点プラスさせてもらいました。
実質的には75点程度の作品じゃないでしょうか。

というのも、シナリオは至って普通です。
かすがルートは、なんていうか今更なネタというか。
血のつながっていない兄弟なのだから、
どうしても好きなら結ばれても別にいいんじゃないですか
と冷めた目で見ていました。
母親の介入で無理に話をややこしくさせているだけ。
番長ルートは、過去に妹の身に起きた出来事がきっかけで、
妹との距離が開いてしまったというのは、
実は単なる自分の思い込みでしたというオチ。
幼なじみルートは、主人公の背中を追いかけて追いかけて、
それで結ばれて強くなれた・・・といった感じ。
良かったのが先輩ルートかと。先輩の特異体質に親身になって向かい合い、
最後は離れ離れになってしまう。
ありがちかもしれませんが弱いんですよこういうパターンは。
涙なくしては語れませんとも。

とまあ、こんな感じです。普通だなあと思われた方もいるのではないでしょうか。
しかし良く言えば安定しているとも言えます。
シナリオは尾之上氏なので大方予想通りの出来でした。
初心者には問題なくお勧めできる一品かと。
では少し不満をば。かすがは少し自重したほうがよかったかと。
人の恋路はとことん妨害しようとするし、
いざ自分が主人公と結ばれるとなるととたんに弱気になるし。。
個性と言われればそれまでですが、目に付く所が多々ありました。

その他の要素はどうだったかというと、
まずサウンドについてですがOP・ED曲は素晴らしい出来で必聴です。
BGMもあのほんわかした雰囲気にぴったりの曲が揃っており○。
CVは言うまでもないでしょう、良い人ぞろいです。
演出面は特に問題なし。システムも問題なく使いやすいものとなっております。

最後に、実は一番可愛いキャラは猫のあさひだったり・・・。